TODAY 2026年 10月 15日

〈西東京発 民族教育の新時代③〉あの日の「夢」を次世代へ

2026年10月01日 09:12 西東京発 民族教育の新時代 主要ニュース

今年、西東京第1初中は創立80周年を迎えた。卒業生として母校の節目を迎え、特別な思いを感じている。

2年前の「ウリ民族フォーラム2024 in 西東京」で、私は「夢企画~100周年を迎えたウリハッキョ~」を担当した。児童・生徒たちが、創立100周年を迎える西東京第1、第2初中の姿を描く企画で、これに102点の「夢」が寄せられた。

心に残ったのは、「西東京第1初中の講堂にエアコンをつけてほしい」という願いをはじめ、学校をより良くしてほしいという子どもたちの率直な思いが数多く寄せられていたことだった。

フォーラムに関わる前は、母校を思う気持ちはあっても、自分たちが学校を支える当事者という意識は、今ほど強くなかった。しかし、子どもたちの夢に触れ、「自分たちにできることは何か」を考えるようになった。

そしてその強い思いが、夢を夢で終わらせなかった。

学校創立80周年記念事業の一環として講堂改修工事が進められ、今年7月20日に完工式が行われた。整備された講堂を目にしたとき、2年前の「あの夢」が現実になったことを実感し、胸が熱くなった。

冷暖房設備や床、排煙窓、舞台などが整備され、講堂は安全で快適な空間へと生まれ変わった。そこには、多くの方々から寄せられた温かい支援と、学校の未来を思う一人ひとりの思いが詰まっている。

また、フォーラムに際して、教員へのヒアリングを行い、学校現場の率直な声を聞いた。その声に耳を傾けたことが、私たちの行動へとつながった。幼稚班トイレの改修、「一日給食」など、身近な課題に一つずつ取り組んだ。

青商会では学校の課題に一つずつ取り組んだ(写真は「一日給食」、後列右が筆者)

活動を続ける中で仲間も増えた。当時7人だった会員に一人ひとり声をかけ、1年間で7人から15人へと増えた。学校を支える輪が広がることに、やりがいを感じた。

振り返れば、フォーラムは「学校をどう支えるか」だけでなく、「次の世代に何を残すのか」を考えるきっかけだった。

あの日、子どもたちが描いた夢の一つが、今、現実になった。そして、教員の声に耳を傾けたことが、行動へとつながった。

青商会として活動できる時間は限られている。だからこそ、今できることを積み重ね、仲間を増やし、その思いを次の世代へ繋いでいきたい。

20年後、創立100 周年を迎えた学校で、今の子どもたちが「あの時、先輩たちが頑張ってくれた」と思ってくれたなら、これほどうれしいことはない。

学校を支え、仲間を増やし、活動をつなぐ――。その一歩一歩を積み重ねていきたい。

(池慶学・西東京中部地域青商会会長)

※本連載は、西東京の民族教育に関わる同胞たちが執筆します。

青商会では学校の課題に一つずつ取り組んだ

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