三重同胞奮闘記㉘共闘~国籍条項復活を許さない/金琴純
2026年09月17日 15:27 暮らし・活動 主要ニュース昨年末に三重県知事が「職員採用における国籍条項復活検討」を発表して以来、県内外の日本の方々や在日外国人、私たち在日同胞、多くの団体によるさまざまなアクションが行われている。

県庁前デモ(1月、前列左が兪竜浩さん)
ニュースで知った時すぐさま、朝鮮学校が除外された高校無償化制度が頭に浮かび、まさか地元でこのような問題が起きるとは信じられなかった。これに対し三重同胞は日本の諸団体と連携を取り、県庁前のスタンディングデモや勉強会、署名活動、報告会を開き同胞たちへの周知に力を入れている。
8月29日、三重県教育文化会館で「三重県の国籍差別を許さず、地域から共生を作り直す会」と「三重県職員の国籍要件復活の検討の撤回を求めるネットワーク」主催の「三重県の『不当な差別』に対する抗議と裁判支援会」があり、約200人の支援者が駆けつけた。

「三重県の『不当な差別』に対する抗議と裁判支援会」(8月29日)
支援会では、知事を相手取り訴訟を起こし第1回口頭弁論が9月7日に開かれることになった経緯についての説明があった。
弁護団の1人、金銘愛弁護士(三重県弁護士会)は傍聴を呼びかけながら、申立て人のコメントを代読し、時折涙ぐんだ。差別を受けた者の気持ちが届けられるのか、響くのか。自身にかかるプレッシャーの中で手続きを進め、先代のおかげで声を上げられる時代になった今、自分の子どもに引き継がせたくない一心でやっていることを毅然と語った。
この間の三重同胞の声を紹介する。
「自分たちの権利は僕たちしか守る人がいないし誰も守ってくれない」(兪竜浩さん、34)
「人権とは何かを知事に問いたい。権利が狭まれていくことに怒りを感じ自分事として頑張りたい」(申寿節さん、70)

勉強会(2月、立っているのが申寿節さん)
「誰かがやってくれるだろうではなくて主体的に取り組み自分たちが動くんだ。三重が他県の堰となる」(崔基明さん、44)
「今は東京にいるが、生まれ育った大好きな三重県でこんなことが起きるなんてとても残念だ」(曺京花さん、20)
代読された申立て人の言葉を一部引用させてもらいたい。「声を上げ闘ってきた先代に比べ無力さを感じることもあるが、私は争うことをやめない。後世の子どもたちが同じように傷つき、悩むことのない未来をつくるために」。
私たちは、「差別を解消し、人権が尊重される三重をつくる条例」のある三重県に住む外国人の一人として、日本の方々と共にどこまでも立ち向かう。未来の子どもたちのために。

9月7日の入廷行進
(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)
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