〈教員日記〉私がここにいることの意味 / 趙弘子
2026年09月17日 09:00 教員日記 寄稿 主要ニュースソンセンニムと呼ばれ四十数年。
人生の大半をウリハッキョで過ごしてきた事になる。振り返るとこの長い年月には、うれしいことも楽しいこともあったが、その一方で悩み、迷い、立ち止まりたくなる日も多かった。それでも今日まで教員生活を続けられたのは、家族の支えやウリハッキョで出会った人たちからの学びがあったからだ。
今も忘れられない娘の言葉がある。それは、娘たちが小さかった頃の事だ。私は幼子三人を連れて毎日学校に通った。放課後の会議や授業の準備などすると、いつも帰りが遅くなる。帰りの車の中で夕ご飯も食べないまま眠ってしまう娘たちの寝顔を見るたびに、私の胸は痛んだ。
「オンマもう、ハッキョやめて家にいようか……」
思わず私の心の嘆きが、言葉となって出ていた。すると、寝ていると思った娘が悲しい声でこう言った。
「やめたらあかん。ソンセンニムのオンマが好き。オンマと一緒にハッキョに行くのがいい!」
娘は教員であるオンマを誇りに思っている。この言葉に背中を押され、私は今まで家事と担任の仕事を両立してこられた。
月日は流れ、私の出会った教え子たちが度々母校を訪ねてくることがある。
「知っている先生の顔を見れて嬉しい!」
卒業生たちが懐かしそうに昔話をする姿を見た時、私がここにいる事には意味があるのだと強く感じた。
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