【投稿】祖国訪問した姉を迎えて/権優衣
2026年09月01日 14:44 寄稿6月はじめに姉が祖国を訪問することが決まった。
そのときの私の気持ちはすこし複雑だった。学校ではウリナラは「人民を大切にする国」だと習ったが、日本の報道を聞くと「北朝鮮は悪い国」のように報道されていた。
この二つの情報はいつも私を混乱させた。だから心のどこかで、日本の報道が言うように、ウリナラはミサイルを持っていて、攻撃的で危険な国だと思っていた。
6月20日、ついに姉が出発する日が来た。
私は、姉への心配が少しあったが、一言「いってらっしゃい」と声をかけ、いつも通り登校した。家に帰って姉の写真を見ると、すこし寂しい気持ちもあったし、やっぱり心配だった。
姉がいない2週間、遊び相手がいなくてだんだんと寂しさが増していった。母に「ちょっと寂しいな」と呟くことが増えた。毎日晩ごはんや、お弁当をいそがしく作っていた母も、いつもより作る量が減り、すこし心細そうだった。
そして、やっとその2週間が過ぎた。
姉を乗せた飛行機は、7月7日の午後8時30分ごろに関西国際空港に到着予定だったが、中国での天候が悪く、予定から約4時間も遅れるというハプニングが起こった。
予想外のことに、飛行機がちゃんと飛ぶのかをただでさえ心配していた私の家族は一段と緊張した。私は飛行機が飛んだとしても落ちるのではないか、姉が帰ってこられないのではないのかと、とても焦っていた。
夜中の1時30分ごろにやっとのことで、飛行機は空港に到着した。私はすでに眠ってしまっていたが、両親は姉が無事に到着したのを聞いて、胸をなで下ろしたそうだ。

祖国を訪問した京都中高生徒たち(撮影=金淑美)
翌日、私は学校から帰ってきて、姉の顔を久しぶりにみることができた。なんだか懐かしく感じた。お土産をもらって一息ついたころ、姉が祖国訪問に関する話を始めた。
姉は「夢のような2週間だった」と言った。
その瞬間、私の頭の中からウリナラに対する悪い印象が消えた。姉が嘘を言っているとは思わなかった。
そこからもっと話が盛り上がった。写真や動画を二人で見返していると、私の口から自然と「ウリナラ、行ってみたい」という言葉が何度も出てきた。
私は姉を通して、ウリナラが発展していて人民を大切にする良い国だと知った。だから、まだ中級部1年生だけれど、私もウリハッキョで立派な朝鮮人になるために、日々の努力を大切にして、どんなことにも全力で挑みたい。
そして私も早くウリナラへ行き、姉のようにウリナラについて笑顔で話せるようになりたいと思った。
(京都中高・中1)