〈愛知・名古屋アジア大会〉世界を驚かせた伝統、再び/柔道・見どころ
2026年08月24日 00:05 アジア大会2026投げ技や固め技を駆使して一本を狙う柔道。試合時間は4分で、一本が決まればその時点で勝敗が決する。技ありによる優勢勝ちもあり、4分間で決着がつかなければ時間無制限の延長戦(ゴールデンスコア)に入る。

2024年ヨーロッパオープンの男子60㎏級で優勝したチェ・グァンジン選手(大会HP、左から二番目)
朝鮮は2023年の杭州アジア大会で、女子70キロ級のムン・ソンフィ選手が銀メダル、男子60キロ級のチェ・クァンジン選手が銅メダルを獲得した。
近年、朝鮮女子柔道をけん引しているのがムン選手だ。杭州大会後には「次回の国際大会では痛快に勝ち、同胞たちに力と勇気を与えたい」と語り、その後も国際舞台で実績を積み重ねてきた。24年にはパリ五輪に出場。アジア柔道選手権大会では、24年に銀、25年に銅、今年4月の中国大会では金メダルを獲得し、3大会連続で表彰台に立った。

2023年杭州アジア大会の女子70キロ級で銀メダルを獲得したムン・ソンフィ選手(右、聯合ニュース)
今年のアジア柔道選手権大会では、ムン選手以外の朝鮮女子も好成績を収めた。女子57キロ級のキム・ヒョナ選手が金メダルを、同級のキム・ジヘ選手が銀メダルを獲得。朝鮮勢が同じ階級で金、銀を占めた。
朝鮮女子柔道には、世界の頂点に立った歴史もある。96年アトランタ五輪では、当時16歳だったケ・スニ選手が、初の国際大会で日本の田村亮子選手を決勝で破り、金メダルを獲得した。田村選手は当時84連勝中。圧倒的な優勝候補を破ったケ選手の勝利は、世界の柔道界に大きな衝撃を与えた。
柔道発祥の地で開かれる今大会には、日本をはじめアジアの強豪が集う。かつてケ選手が世界を驚かせたように、朝鮮選手たちがセンセーショナルな活躍を見せることができるか期待が高まる。柔道競技は9月30日~10月3日、IGアリーナ(愛知国際アリーナ)で行われる。
(許侑琳)