〈ウリハッキョ2.0 働き方が変える教育の未来〉民族教育を次世代に手渡すために/任善愛
2026年07月10日 09:00 ウリハッキョ2.0 民族教育 寄稿 主要ニュース持続可能な学校のあり方とは
「ああ、やっと病院に行ける」
時計の針は午前8時を指していた。腰の痛みを抱えて2カ月になる。開院までまだ時間がある——もう一度だけ、と布団に戻る。目を覚ますと正午だった。午前の診察には間に合わない。午後の部は15時から。昼食をすませて、また横になる。だらだらと過ごすうちに窓の外は夕暮れに染まっていた。結局、病院へは行けずじまい。
◇ ◇ ◇
これは朝鮮学校の教員として勤めていた、20代の頃の私の実体験だ。
34歳で2児の母となってからも状況は変わらなかった。体の不調は仕事と育児に必死で自分のことは常に後回し。心身が発するSOSを無視し続けることが当たり前になっていた。
そんな私が「働き方改革」「ワークライフバランス」という言葉に出会ったのは、2019年、ふと点けたラジオからだった。「もしかしたら、これは私の、あるいは現場で踏ん張る仲間たちのための言葉ではないか」——そう直感した瞬間から、私の新たな学びが始まった。
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