TODAY 2026年 07月 15日

〈70年の自負、100年への自信⑱〉朝大・各学部同窓会の活動(教育学部、体育学部)

2026年06月04日 08:00 寄稿 主要ニュース

朝鮮大学校にとって2026年は創立70周年になる年です。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆は朝大の教員、関係者が担当します。(月1回掲載)

母校の未来を拓く5千人の絆/教育学部同窓会 高昌嗣会長

3年制教育学科1~3期同窓会

同窓会活動の見えない壁

朝鮮大学校教育学部は、草創期の学科設置を経て1965年に師範教育学部として本格的に歩みを始め、今年で60年を迎える。かつての2年制・3年制師範科から現在の男女混合4年制へと発展を遂げつつ、初級学校の教員育成を担ってきた教育学科のほか、保育士育成を担う保育科(教養員科)、感性を育む芸術教育の担い手を輩出してきた音楽科、美術科に至るまで、時代の要請に応えて多様な専門分野が設置されてきた。

この学び舎で培われた5千人を超える卒業生の専門性と誇りは、日本各地の朝鮮学校や地域社会のさまざまな場で生かされている。教育学部の歴史自体が、民族教育の深化と発展の歴史でもある。

一方で、同窓会組織の運営には特有の課題があった。教育学部は、長らく2年制課程が中心だったため、在学中に学年を越えた先輩・後輩関係が築きにくい。そのため卒業後、学級単位での集まりはあっても、世代を越えて語り合い、経験を伝え合う場は十分に整っていなかった。

「教育学部の同窓生」という意識を共有すること自体が難しく、学部全体としての同窓会活動には、見えない壁が存在していたのである。

母校愛が呼び起こした潜在力

しかし、朝大創立70周年に向けた寄宿舎建設のための募金の呼びかけに、1千人を超える卒業生が応えた。決して大口の寄付ではないが、集まった浄財は、卒業生一人ひとりの胸に長く潜んでいた母校への思いと深い愛情のあらわれである。「自分を育ててくれた学び舎に、今度は自分が恩返しをしたい」という静かな決意が、世代を越えて共有されていることが明らかになった瞬間でもあった。

さらに近年、若い卒業生たちが学科や修業年限の違いを越えて結束しようとする動きが広がっている。かつてのように学級単位の枠組みにとらわれず、「教育学部」という大きな旗印のもとに自然に集まり、交流会や情報交換の場を自ら企画する姿が見られるようになった。この若き力こそが、教育学部同窓会に新しい風を吹き込み、組織を活性化していくうえで大きな原動力となるだろう。

1千人以上が参加した募金運動、そして若い卒業生たちの自発的な連帯の動き。これらは、教育学部に眠っていた大きな潜在力が確かな形であらわれた証である。同窓会役員一同、そこに強い希望を見いだしている。

教育学部同窓会は、単なる親睦団体ではない。母校の発展を支え、民族教育の未来を共に守る同志の集まりである。5千人のネットワークをより強固なものにし、1千人の熱量を確かな自信へと変えながら、教育学部の絆を次世代へとつないでいきたい。母校を巣立った一人ひとりの歩みが、これからも民族教育の未来を照らす灯となることを願っている。

学生に寄り添う同窓会をめざして/体育学部同窓会 宋修日体育学部長

体育科・体育学部卒業生、体育学部保護者交流会

現役学生を支える同窓会の10年

朝鮮大学校体育学部は1999年に創設され、今年で25周年を迎えた。

かつての師範教育学部体育学科(2年制)の伝統を引き継ぎ、4年制学部へと発展したことで、体育学部の役割は同胞社会において一層重要なものとなった。

サッカーワールドカップやアジア競技大会など国際舞台で活躍する代表選手、サッカーやラグビーのプロリーグで活躍する選手、そして民族教育の体育教育を支える教員など、多彩な人材を輩出してきた。

体育学部同窓会は、2016年の総会で現執行部に移行して以来、「最も現役学生に寄り添う同窓会」を掲げて活動を続けてきた。同窓会役員・卒業生・教職員・学生が一堂に会する新入生歓迎交流会や卒業式前に4年生を招いて行う祝賀会は、朝鮮国旗を胸に国際競技で活躍する代表選手やプロアスリートを夢見る学生の挑戦を支え励ます恒例行事となっている。

また、プロチームの練習参加の調整や、Jリーグクラブでのインターンシップ支援など、学生の進路に直結するサポートを同窓会役員が直接行ってきた。この支援を受けてプロ選手となった卒業生や、複数のクラブで経験を積み社会へ巣立った学生も多い。学生が所属するクラブの試合会場には、保護者と同じように体育学部卒業生が応援に駆けつける姿も見られ、「学生の夢を直接支える」という同窓会の姿勢が10年間で確かな形となって根付いた。

寄宿舎新改築への特別な思い

同窓生同士の交流も活発である。

コロナ禍で学部創設20周年行事は中止となったが、25年6月に開催された25周年行事は大きな節目となった。体育学部創設に尽力した故・金世炯先生の名を冠した「セヒョンカップ」には多くの卒業生が参加し、サッカーを通じた朝・日交流が実現した。この際に結成された体育学部OBチームには多数の元プロ選手も名を連ね、今後毎年開催される予定である。卒業生・保護者・教職員・学生が一体となったこの行事は、「体育学部ファミリー」の誕生を象徴するものとなった。

さらに体育学部同窓会は、寄宿舎新改築事業に特別な思いを寄せている。

学生アスリートにとって、寄宿舎の生活環境は競技力向上に直結する重要な要素である。学生の夢を支えるためにも、卒業生が一丸となって募金活動に取り組むことが、現在の同窓会にとって最も重要な使命である。

「現役学生に寄り添い、同胞スポーツ界に貢献する同窓会」へ。体育学部同窓会は、朝大創立70周年を祝う11月15日の記念行事に先立ち、総会を盛大に開催する予定だ。

(朝鮮新報)