学校は“支柱”、全面的発展へ/東京第4初中創立80周年記念行事【動画】
2025年11月02日 13:00 民族教育
東京第4初中創立80周年記念行事が行われた
東京第4初中創立80周年記念行事(主催=記念事業実行委員会)が10月26日、同校で行われた。行事に、総聯東京都本部の高徳羽委員長、総聯足立支部の姜明秀委員長、同校の李長根校長をはじめとする教職員や在校生、保護者、関東圏から遠くは兵庫県など各地の卒業生ら同胞と、足立区教育委員会の中村明慶教育長、都・区議会議員や町内会長など15人を含む日本人有志ら1200人が参加した。
90、100周年へ

記念公演のフィナーレを飾った合唱と舞踊「我らのマンプンニョン!」
東京第4初中は、祖国解放から間もない1945年9月13日に足立区本木町で創立された。日本で最も歴史の長い朝鮮学校である自負心と共に、80年の歴史を刻んできた。
第1部記念式典及び公演、第2部大祝典で構成された記念行事は、80周年記念事業のスローガン「ウリハッキョは私たちの支柱(버팀목)」が大きく掲げられるなか行われた。
式典では、祖国の教育省から寄せられた祝電を高徳羽委員長が紹介した。

児童たちが公演に出演した
実行委員会の呉顯委員長(55、総聯支部副委員長、教育会常任理事、19期卒)が、事業報告をした。
呉委員長はこの間、記念事業のスローガンと「ALL足立」の精神のもと、記念行事の開催、校舎の廊下と階段の補修、30年ぶりとなる連合同窓会の再建といった3つの事業が遂行されたと報告。関係者たちに謝意を表しながら「90、100周年に向けて、学校と民族教育を全面的に発展させていこう」と呼びかけた。
続いて、中村明慶教育長があいさつを述べた。
中村教育長は東京第4初中の80年の歴史を称えながら「主体的に学び、思いやりの心や規範意識を育み、地域の担い手となってほしい」と在校生たちに語りかけた。その後、近藤やよい足立区長が寄せた祝辞を代読した。
式典では、李長根校長と生徒代表の金志奈さん(中3)が決意表明をした。

東京朝鮮歌舞団の公演があった
記念公演には、在校生と教職員、保護者、足立同胞らが出演し、朝鮮の歌や舞踊など9つの演目を披露。また、中級部3年生の生徒たちが「愛校心」や「同胞たちへの感謝」を込めた直筆の手紙を朗読した。公演は、出演者全員による合唱と舞踊「我らのマンプンニョン!」で盛大に閉幕した。
第2部の大祝典では、女性同盟・分会をはじめとした各団体による屋台が立ち並んだ。舞台上では、東京朝鮮歌舞団や在校生、地域市民たちによる歌や踊りが繰り広げられた。目玉企画の大抽選会では、旅行券や家電製品など、参加者たちの手に豪華な景品が行き渡った。
「ALL足立」で

会場はたくさんの同胞でにぎわった
この日、保護者や学校関係者、卒業生、足立同胞たちは今後も「ALL足立」の心意気で、地域同胞社会の「支柱」である東京第4初中を共に守り、発展させる決意を新たにした。
足立地域青商会の呉在哲副幹事長(41、34期卒)は、「80年間、学校が存続してきた尊さを改めて心に刻んだ。感慨無量だ」と語る。この日の行事に参加し、「同胞たちが団結し、同じ目標に向かって進めば、他にないエネルギーが生み出されることを肌で感じた」とし、地域同胞と共に創立100周年を目指して学校を守り抜いていきたいと話した。

中級部1、2年生とオモニ会によるダンス
同校オモニ会はこの日、80周年記念グッズの販売や記念公演の出演など、幅広く活躍した。同会の高景淑会長(46)は、「ウリハッキョに対する自負心が高まる行事だった」としながら、「ウリハッキョは勉強に限らず、地域同胞たちとの交流も多く、アイデンティティーを大切にする気持ちを育んでくれる場所。オモニ会では今後もコツコツと活動を続け、財政面でのサポートなど、より良い教育環境の整備に貢献したい」と語った。
(朴忠信)
覚悟や誓い示す場に/東京第4初中80周年記念行事