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〈学美の世界51〉「想い」の表現/金潤実

2023年04月04日 17:19 文化

自己に向かう豊かな想像力は、同時に誰かの複雑さを想う力にもなる。想像力によって他者に出会い、他者を想う時、そこに表現されるものは決して理念ではない。クラブ生の作品を中心に、誰かを想い、誰かのための表現をした作品たちを取り上げる。

会えない存在を想う

作品12はどちらも、その存在との記憶や思い出を頼りに関係性を新たに紡ぎ出そうとしている試みと言えるのではないだろうか。

作品1「愛しの友」第48回学美 クラブ部門 金賞 大阪中高 中3(当時)申優真

作品1は、亡くなったペットにもう一度会いたいという思いで制作された。

生きていたそのままを作り出したいと、解剖学を調べ、見えない内側の骨格や内臓、皮膚の手触りまで再現しているという。存在まるごと愛おしいという想いが向かわせた創造性に感嘆する。

作品2「ありがとう」第48回学美 クラブ部門 金賞 神奈川中高 高2(当時)金滉基

作品2は、作者が急逝した祖父のことを想って作ったインスタレーション(展示空間を含めて作品とみなす手法)である。

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