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今こそ被害者の訴えに向き合って/強制徴用裁判関連集会

2022年08月04日 08:00 歴史

7月30日、東京都千代田区の連合会館で「金順吉裁判提訴30周年記念集会―強制動員の実態を記録した日記帳から裁判は始まった―」(主催=「強制動員問題解決と過去清算のための共同行動」、以下「共同行動」)が開催された。集会は同日オンラインでも配信され、約50人が参加した。

強制徴用被害者の金順吉さんの日記と写真

集会のタイトルになった「金順吉裁判」とは、いまから約30年前の1992年7月31日、強制徴用被害者で当時釜山に在住していた金順吉さんが、三菱重工および日本国を相手に、未払い賃金の支払いと損害賠償を求めて提起した裁判のこと。金さんは、朝鮮が日本の植民地支配下にあった1945年1月に、「国民徴用令」により三菱重工長崎造船所に連行され、そこで労務に従事させられた。さらに同年8月9日、長崎に投下された米国の原子爆弾により被爆し、国や戦犯企業が放置するなか、自力での帰国を余儀なくされた朝鮮人被爆者の一人だった。

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