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【1報】〈ウトロ放火事件〉差別感情を政治批判にすり替え/第2回公判

2022年06月08日 13:21 主要ニュース 権利

被告人質問で動機語る

在日朝鮮人が集住するウトロ地区(京都府宇治市)の家屋に火をつけたとして非現住建造物等放火などで起訴された奈良県在住の有本匠吾(22、無職)被告の第2回公判が7日、京都地裁(増田啓裕裁判長)で行われた。被告は法廷で「韓国人を優遇する社会に対し反発心があった」と主張し「今でもその気持ちは変わっていないし、放火したことに後悔はない」と述べた。

公判後に行われた記者会見

被告は昨年8月30日、ウトロ地区の空き家に火をつけ建物7棟を焼失させたほか、昨年7月24日には名古屋市内の民団施設と、隣接する学校に火を付け、壁面や人工芝の一部を焼失させた。5月16日に行われた初公判では自身の容疑を認めていた。

第2回公判では弁護人、検察官、裁判官が被告人に対し任意の供述を求める被告人質問が行われ、犯行の動機や目的について語られた。弁護側の「なぜ朝鮮半島にルーツを持つ人を標的にしたのか」という質問に対し、被告は「韓国人に対し、以前から嫌悪感を抱いていた」と述べ「特にコロナ禍で大変ななか、韓国人ばかり優遇される状況に憤りを感じ、問題提起したかった」と根拠ない主張を行った。

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