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短編小説「魚のために道をひらこう」24/陳載煥

2022年04月05日 06:32 短編小説

「河に行ってはみたものの、鼻柱をへし折られ、面目なくてここへ帰ってこられなくなったんだろう!」

イスにもたれたままジュンハは、にやりと笑いながらこう言った。

足の裏の水ぶくれはすっかり治ったが、かんかん照り付ける池に出るたびに、例の国防色の登山帽が思い出されてならなかった。テソンが出ていって洞穴にたった一人とり残された2日間のことを思い浮かべるたびに、うす墨を流したような外をながめて震えていた自分を思い出しては苦笑した。

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