〈人・サラム・HUMAN〉金日成綜合大学数学部学生／キム・ジョングクさん（21）

“世界に名をはせる数学者に”

金日成綜合大学数学部に在籍するキム・ジョングクさん（21、2021学年度現在）が発表した研究論文「飛躍をもつ確率遅延微分方程式に基づく選択権の価格公式」が、価値ある最新研究成果として評価を受け、権威ある国際学術雑誌である 『工学における確率』に掲載された。

小学校時代から数学に対する人並ならぬ愛着をもっていたキムさんは、牡丹峰第１中学校を経て、金日成綜合大学数学部に入学。中学校時代から数学だけでなく物理学にも興味を示し、物理学の原理を数学と結び付けて考えることを好んだ。

「物理学を深く掘り下げるほど、純粋な数学よりも応用数学の分野に興味がわいた。物理学を学んだおかげで多くのことを考えられるようになり、アイデアも豊富になった」（キムさん）

そんな彼を、大学の同級生たちや教員たちは「数学の秀才」だと称する。今回、大学在学中に世界的な数学者たちと堂々と競える研究成果を発表したことにより国内の数学界からも一目おかれている。

キムさんは今回の成果について「朝鮮の青年学生がもつ実力を世界に示すことができたと思う。大学の教育水準が高いからこそ成し遂げることができた」とし「世界に名をはせる数学者になれるよう、いっそう熱心に励んでいきたい」と意気込んだ。【平壌支局】