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短編小説「魚のために道をひらこう」15/陳載煥

2022年03月09日 14:49 短編小説

事実、ニジマスはひと缶のビスケットがあれば全部捕らえることができるのだ。敵に渡すくらいならむしろわれわれが食ってしまおうというのである。人々は生まれて初めてニジマスを、煮たり焼いたり、刺身にして嫌になるほど食べた。

しかし、テソンだけは箸をつけることができなかった。

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