〈飛躍への第一歩~金剛山歌劇団・2021年の新人団員たち・上〉


2021年度の新人団員たち

昨年、7月の阪神地区公演を皮切りに、2年ぶりとなる巡回公演で各地の同胞や日本市民らを沸かせた金剛山歌劇団の公演。同公演のテーマとなった「솔SOLL」には、「雪に覆われても春には青々と蘇る松の木のように力強く生きていこう」という団員たちの思いが込められており、長引くコロナ禍でも明日を生きる活力と希望を観客たちに届けた。この舞台には、感染拡大と同じタイミングで歌劇団に入団した2021年度の新人団員たちの姿もあった。年間の活動を通じて、さらなる飛躍を誓う団員たちの思いを2回にわたり紹介する。

輝かされる舞台、歌で貢献したい/歌手・安端英さん

昨年4月に入団した歌手・安端英さん(20)は、北九州初級、九州中高を経て朝鮮大学校教育学部音楽科に進学。大学卒業後、晴れて歌い手として歌劇団のステージに立った。

高3までカヤグム部に所属。同部を指導していた母親をはじめ、幼い頃から音楽に囲まれた環境で育った安さんは、歌の魅力を日々感じ、いつしか歌を通じて在日同胞コミュニティの発展に貢献したいという夢を抱くようになったという。その思いは、歌劇団公演や歌舞団公演などのいわゆる「華やかな場」だけでなく、大学時代の教育実習など「歌が人々に与える力を目にするたびに増していった」。

晴れて歌い手として歌劇団のステージに立った安端英さん(写真右)

「音楽の重要性を実感する現場に度々居合わせたことで、歌手への憧れが増すのと同時に音楽で恩返しをしたいと思った」(安さん)

歌劇団の歌手として送った昨年1年を振り返り、最も印象深い公演に「初公演」をあげた安さん。「同胞社会に貢献する道で、最初の1歩を踏み出せたようで本当に嬉しかった」。他方で、年間の活動を通じて、一つ一つの公演が、各地域の実行委員や活動家をはじめとする人々の愛情、協力によって成り立っていることも知った。

「輝かしい舞台であることは自覚していたつもりだったが、沢山の人たちによって輝かされている舞台だということをこの間に気づかされた」。

コロナ禍で迎える入団2年目、安さんは自身の目標をこう語る。

「音楽で同胞社会の発展に貢献したいという思いは学生時代よりも、この1年を通じて明確なものになった。ありきたりかもしれないが、自分の歌や、歌う姿を通して同胞たちに感動や力を届けたい。そのためにも、学習と練習を重ね、技術技量を磨き、同胞たちの記憶に残る歌手になりたい」

足並みを揃えて/舞踊手・洪実花さん

「同級生たちと足並みをそろえて自分も…」

そう話すのは、大阪第4初級、東大阪中級(当時)、大阪朝高を卒業し、歌劇団の舞踊手として昨年に社会人生活のスタートを切った洪実花さんだ(18)。

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