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〈関東大震災98周年追悼式典〉慰霊碑として再建後、初の供養祭/千葉県成田市

2021年09月06日 10:22 主要ニュース 歴史

初開催となった供養祭のようす

関東大震災時の流言飛語などによって虐殺された2人の朝鮮人犠牲者の供養祭が4日、千葉県成田市の猿山共同墓地の一角で行われた。地元の市民や同胞など約30人が参加した。初開催となった同供養祭は、発起人の下総町郷土史研究会・杉原文哉さん(70)が一昨年、無縁墓地の藪の中に埋没していた「内鮮人の墓」の墓碑を発見、忘れてはいけない「負の遺産」として昨年秋に同墓碑を慰霊碑として再建したことで実現した。

供養祭では、再建された慰霊碑を前に、乗願寺の吉江淨善住職が読経し、参加者全員が焼香、合掌した。供養祭を終えて吉江淨善住職は「このように多くの人たちが集まってくれたことに心から感謝している。涙が出るくらいだ。仏さまもさぞ喜んでいるだろう」と手を合わせた。

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