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「サッカーが好きやから」/サガン鳥栖・梁勇基選手、新天地に全てをかける

2020年02月21日 09:10 スポーツ

金明輝監督と共闘誓う

新天地のサガン鳥栖で活躍を誓う梁勇基選手©S.D.CO.,LTD

大阪朝高、阪南大学を経て、2004年からベガルタ仙台一筋を貫いてきた梁勇基選手(38)が移籍を決意した。理由は「大好きなサッカーを続けたいから」。満足のいく出場機会を得られなかった昨季の悔しさを胸にしまい、J1・サガン鳥栖で迎える新シーズンに「自分のすべてをかける」。

「ベガルタ仙台の象徴」

「デビュー当時は、16年も同じクラブでプレーするとは思っていなかった。遠く離れていても、古巣のことは気にしている」

普段は淡々と話す梁選手が、この時ばかりは一抹の哀愁に浸った。「第二の故郷」とも言える仙台での日々は、いつまでも忘れられないという。

地元・大阪の阪南大で活躍していた頃、J1・ジェフユナイテッド千葉への加入が決まりかけていた。しかし、加入話が破談。川崎フロンターレの練習に参加したが契約に至らず、K1リーグへの挑戦も模索していた。そんな中、当時J2のベガルタ仙台に拾われた。

ファンに愛され、選手たちの尊敬の念を集めてきた「ベガルタ仙台の象徴」©VEGALTA SENDAI

卓越した攻撃センスと視野の広さを発揮し、プロ入り初年度から中心選手に。06年からエースナンバーである10番を背負い、09年には主将として7季ぶりのJ1昇格とJ2優勝に貢献した。

チームの絶対的な司令塔として名実ともに認知され、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」(11年3月)のJリーグ選抜チームに、外国籍選手でただ一人選出された。東日本大震災が起きた翌シーズンは、34試合11得点の活躍で、クラブ史上最高位の2位に躍進する原動力となった。

「節目節目の記憶が鮮明に残っている。何よりも、ピッチから見たリャンダンスが好きだった」。

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