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金剛山歌劇団2019アンサンブル公演「アリランの春~我らの願い 夢列車に乗せて~」/下半期巡回公演がスタート

2019年10月26日 11:11 主要ニュース 文化・歴史

金剛山歌劇団2019アンサンブル公演「アリランの春~我らの願い 夢列車に乗せて~」の下半期の巡回公演が長野(中南信地区、4日)を皮切りにスタート。各地で大きな反響を得るなど、好調な滑り出しを見せている。10月だけでも松本(長野県、4日)、長野(5日)、上田(長野県、6日)、札幌(北海道、18日)、倉敷(岡山県、21日)、豊橋(愛知県、23日)、名古屋(愛知県、24日)、奈良(25日)でそれぞれ公演が行われた。

金剛山歌劇団の下半期の巡回公演が長野(中南信地区、4日)を皮切りにスタートした。

長野・中南信地区公演

金剛山歌劇団2019アンサンブル・中南信地区公演(主催=同実行委)が4日、長野県のまつもと市民芸術会館で行われた。総聯長野県本部の李光相委員長、朝鮮の自主的平和統一を支持する松本市民会議の小松清志会長をはじめとする同胞・日本市民ら約800人が訪れた。さらに新潟や山梨をはじめ、県外からも多くの同胞たちが足を運んだ。

会場の確保や宣伝活動はもちろんのこと、日朝地区会議などの日本市民らの協力のもと、賛助広告、協賛金収集も力強く押し進められた。さらに当日は、女性同盟のメンバーたちが愛情たっぷりの手料理を振舞い、団員たちを労った。成功に向けて総聯支部を拠点に、地域が一丸となった。

長野初中の創立50周年を記念したチャリティーも兼ねた同公演。会場ロビーでは、同校オモニ会のメンバーたちを中心に朝鮮食品やオリジナルグッズの販売を行い、観客たちを喜ばせた。そして前座として、同校の生徒たちが舞踊とチャンダンを披露し、客席を大いに盛り上げた。

雄大な自然美、豊富な地下資源を誇る朝鮮半島の情景を舞台いっぱいに表現した公演の第1部につづき、第2部では、巡回公演のテーマにもなった「アリランの春」を披露した崔栄徳さんのチャンセナプ独奏、混声重唱「夢列車に乗って」など、統一への願いをこめた作品が数多く披露された。

会場からは、喝采の拍手とともに、「このような芸術や文化を通して日朝交流がさらに深まれば」「一日でも早く朝鮮半島が統一されることを切に願う」との感想が寄せられた。

長野では、歌劇団の前身・在日朝鮮中央芸術団が創立された翌年の1956年から、途切れることなく公演を開催しつづけてきた。今年で64回を数える。中南信地区公演につづき、5日には北信地区公演(長野市)、6日には東信地区公演(上田市)も行われ、延べ約2500人の観客を魅了した。

岡山・倉敷公演

金剛山歌劇団2019アンサンブル・倉敷公演(主催=同実行委)が21日、倉敷市民会館(岡山県倉敷市)で行われた。総聯岡山県本部の呉信浩委員長、共同実行委員長の許英徳さん(岡山初中教育会副会長)、三原誠介さん(「日本と南北朝鮮との友好を進める会」代表)をはじめとする同胞、日本人など約800人が芸術の秋を楽しみながら友好を深めた。県外からも多くの観客が訪れた。開演6時間前から並ぶ人が現れるなど、公演を心待ちにしている人が多かった。岡山県での公演は今回で64年目を迎えた。

岡山初中と四国初中の舞踊部によるコラボ公演に続いて、主催者を代表し許英徳・共同実行委員長があいさつした。

許英徳・共同実行委員長は朝・日友好と民間交流の重要性を述べながら、差別のない社会を目指して共に手を取り合っていこうと呼びかけた。

倉敷公演は「オープニング『平和の翼』」で幕を上げた。15の演目が披露されたが、いずれも喝采を浴びた。

公演は5年前から「日本と南北朝鮮との友好を進める会」(進める会)との共催となっている。

進める会は活動の3本柱として日朝国交正常化、朝鮮の自主的平和統一、在日コリアンの権利擁護とその拡大を掲げ、超党派で民間交流と活動を進めている。岡山初中への支援活動にも積極的に取り組んでいる。三原誠介代表は、友好と交流の輪を大きく広げていきたいとしている。

岡山での公演は学校支援という重要な目的を果たすと同時に友好親善とのシンボルとなっているほか、岡山初中の初級部民族管弦楽部員への個人レッスン、女性同盟による手料理、朝青と同世代の団員たちの交流会などを通して歌劇団と地域同胞たちの交流も深めた。

(朝鮮新報)

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