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〈取材ノート〉遺骨との対面実現させたい

2014年08月30日 17:31 コラム

毎年8月となると、テレビや新聞各紙ではかつての戦争体験などをふり返る企画が多く見られる。しかし、日本の侵略戦争遂行の過程に、無残に命を落とした朝鮮人の存在がクローズアップされることは、ごく稀である。

そんな中、東京で毎年開かれている「朝鮮人戦争犠牲者追悼会」は、数少ない追悼と記憶の場となっている。今年も8月22日、目黒区にある祐天寺で26回目の追悼会が開かれた。

ところで、日本政府はかつて、祐天寺の朝鮮人遺骨名簿を南朝鮮にだけ渡し、朝鮮には通知すらしなかったという。本籍が朝鮮半島北部の遺骨は祐天寺にいまだ425体残されており、これまでに1体も返還されていない。

さらに、北の遺族の追悼会への招請も実現できずにいる。日本政府は過去2回、北の遺族の入国要請を却下した。今回の追悼会にも遺族の参加はなかった。

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