公式アカウント

〈取材ノート〉喜怒哀楽が詰まる紙面

2014年06月18日 09:36 コラム

取材ノートこれまでの記者人生で、思い出は数え切れない。楽しいものだけでなく、苦しく辛い思い出もたくさんある。駆け出しの頃には取材対象に笑われるようなミスも重ねた。

金正恩第1書記の肉声演説を金日成広場で聞きながら、若きリーダーが導く明るい未来を感じ、大阪朝高ラグビーの「全国ベスト4」の快挙に心躍った。

一方で、東日本大震災の被災地を回りながら、想像を絶する惨状に胸が張り裂けそうになり、「済州島4・3事件」を生き延びたハルモニの話に、ペンを走らせなが共に涙した。

朝鮮学校の子どもたちの笑顔に心癒され、子どもたちの未来のために何をすべきかと、時に声を張り上げ激論を交わす青商会の姿に、胸が熱くなったことも一度や二度ではない。

朝鮮新報には、そんな同胞社会の「喜怒哀楽」が詰まっている。

5月に行われた総聯第23回全体大会後、各地でも大会が持たれ、今後4年間の課題が示された。

朝・日政府間交渉では関係改善のためのロードマップが提示され、紆余曲折はあるにせよ、前進の兆しを見せている。

今回の大阪出張中も多くの人たちの熱い思いに触れた。ある先輩は酒を酌み交わしながら、同胞社会の魅力を涙ながらに語ってくれた。

在日朝鮮人運動は、そんな献身的な人々の思いの積み重ねの中で実っていく。(茂)

Facebook にシェア
LINEで送る