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朝大ラグビー部OB会総会と祝賀パーティー開催

2013年09月10日 11:46 スポーツ

BSCを合言葉に

「在日Korean Rugby フェスティバル」(愛知)が行われた8月31日の夕方には、名古屋市内のホテルで、朝大ラグビー部OB会の第5回総会と祝賀パーティーが行われた。

総会では、まず事業報告が行われた。OB会報の作成、2010年度から2012年度までの会費納付状況、朝大ラグビー部への支援活動、オリジナル手袋を作成した記念品作成事業、元日本代表の今泉清さんや総合格闘家の大山峻護さんなどを招いて行ったトレーニングなどについて報告があった。また、今回のフェスティバルのために尽力したメンバーが新たな理事に選出された。

朝大ラグビー部OB会会長は集まった役員たちに、自身が会長として選出され第2回OB会総会時に掲げた「BSC」を強調した。BSCとは、Bonding (親睦と結束力の強化)、Support the team(全国のラグビー部の発展、強化をサポート)、Create new culture(在日コリアンラグビーの新たな文化の創造)の頭文字をとった言葉。会長は、今回のフェスティバルをきっかけに在日ラグビー界をよりいっそう盛り上げ、”One for All”のラグビー精神のもと、在日ラガーマンたちが一致団結していこうと呼びかけた。

愛知闘球団KOREA 30’sはALLOUTへの雪辱を誓った

愛知闘球団KOREA 30’sはALLOUTへの雪辱を誓った

「信念を持ってプレーしてほしい」

東京、愛知、神戸、大阪朝高の主将たちが、今後の活動への意気込みを語った。

東京、愛知、神戸、大阪朝高の主将たちが、今後の活動への意気込みを語った。

その後行われた祝賀パーティーには、総聯愛知県本部の文光喜委員長、愛知中高の呉柄佑校長、在日本朝鮮人ラグビー協会の金武正会長、朝鮮大学校ラグビー部初代監督の全源治さん、大阪朝高初代監督の金鉉翼さんなど、約250人が参加した。

会場では、各団体の代表があいさつを行い、朝鮮大学校や、東京、愛知、神戸、大阪朝高の主将たちが、今後の活動への意気込みを語った。また、朝大ラグビー部の歴史を振り返る映像が上映された。

フェスティバルでのし烈な戦いを終えたラガーマンたちは、「No side」のラグビー精神に乗っ取り、終始、友好的な雰囲気の中、交流を深めた。

フェスティバルをきっかけに結成された、愛知のラガーマンたちで構成されるKOREA 30’s。今回の試合に向け、年始から始めた週1回の朝高生との練習は、直前の2ヵ月間に週2、3回に増え、選手たちの士気も上がっていった。惜しくも「ALLOUT」との勝負には敗れたものの、黄勝基主将は、「参加者たちが敵味方関係なく冗談を言い、交流を深めている姿を見ると、ラグビーの素晴らしさを改めて実感する」と語った。黄主将は、「これからも愛知闘球団と愛知中高の部員数を増やすために尽力したい。そして、今度対戦する時は、必ずALLOUTに勝ってみせる」と雪辱を誓った。

長年、在日ラグビー会の発展に寄与してきた全源治さん

長年、在日ラグビー会の発展に寄与してきた全源治さん

実行委員会のメンバーである愛知朝高ラグビー部OB会の金孝謙会長(43)は、「愛知のラガーマンたちの力でフェスティバルを成功させようと、準備過程だけでなく、練習にも力が入った。今後は、中、高級部の部員拡大のために、今回を機に高まった団結力を発揮し、OBたちが一丸となって学校をサポートしていきたい」と語った。

九州朝高や朝大のラグビー部を創部し、長年、在日ラグビー会の発展に寄与してきた全源治さん(79)は、在日本朝鮮人闘球協会や日本の大学のラグビー部関係者らの働きかけにより勝ち取った、2000年の関東大学ラグビー連盟加盟のことを思い返しながら、「努力をすれば、夢は必ず叶うということを、実践を通して感じとった」と語った。そして、「日本政府による朝鮮学校に対する差別に屈することなく、若いラガーマンたちには、信念を持ってプレーしてほしい」と力を込めた。

 (李永徳)

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