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ホーム » Posts tagged with » 朝鮮と日本の詩人 (Page 4)

〈朝鮮と日本の詩人 84〉島梯二

「柳よ なびけ この道に」 ガチンと つるはしがはねかえる 石ころだ ガチンと つるはしがはねかえる コンクリートのかけらだ   この道に ぼくらはいま柳をうえるこの道は潮のにおいがする 新 [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 83〉高橋新吉

ファラオの王冠に勝る輝き 鹿の角と樹の枝形の立飾りに歩瑶が飾ってある 金冠の二つの垂飾には小鈴がついている エジプトのファラオの黄金のマスクにも勝る貴やかさ どの勾玉にも芋虫の目のような孔がある 勾玉 [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 82〉南邦和

涙さそう民族の流す涙 ざくり 包丁を入れると 俎板の上に氷片が散る 白菜の断面を彩る民族の意匠 キムチは まぎれもなく 朝鮮の味だ (以下2連12行省略)…

〈朝鮮と日本の詩人 81〉片羽登呂平

細菌戦の残虐非道暴く かぶと虫や。 蜘蛛や。 蚊や。 蚤や。 虱や。 蒼蝿や。 南京虫や。 赤痢菌や。 ペスト桿菌や。 コレラ螺旋菌や。 発疹チフス病原体や。 李承晩氏や。 ヴァンフリート氏や。 マー [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 80〉辻征夫

「私いけない国の人間だ」 駅はどこでしょう 市内地図をくださいな わたしはこれからどうしよう 海雲台の堤防で 途方にくれていたわたくしに 海はきれいですか さしみたべますか ずいぶん遠くからきましたか [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 79〉森井香依

「君よ、帰れ。故郷に」 親しい友人たちと 百済料理店で 不老長寿のあずき粥を食べた帰り ほろ酔い気分で 明洞の路地を歩いていた  …

〈朝鮮と日本の詩人 78〉野口清子

パパは行った 戦いへ ぼかぁ知らない 朝鮮戦争がどんな色をしていたか ナパーム弾や細菌爆弾で 朝鮮半島が凸凹になり かいせん病のようにただれ なでしこやくるまゆりは小さくふるえ 小鳥たちは逃げ場を失い [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 77〉三石勝五郎

「血を流した夕焼けの空」 朝鮮は石の国 あの冷たい空を突いて ほそぼそとポプラの木は育つ.   赤い線の丘と 坊主山、私がいた港には いつも夕陽がやせ落ちた   国にほろびても海の [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 76〉高群逸枝

天は虐政の霧に覆われ (冒頭から4連19行省略) 下関行の三等列車。午睡時の車輪の轟。   窓はぴかぴかする。群集は各々の目で血眼になっている。 李王家無二の忠臣朴時奎。 彼の愛子は朴尚鎭。 [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 75〉近藤芳美

迎春花かぎりなく咲く野 国染めてくれない色の朝明けのひろがらむはて大地は凍れ 凛々と大地のかぎり凍る冬聞ゆるごとし国の歓喜は 清冽に祖国と呼ばれむ世界あれ凍る大地の朝のかがやきに 地も河も厳しく凍る冬 [...]…