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ホーム » Posts tagged with » 朝鮮と日本の詩人 (Page 2)

〈朝鮮と日本の詩人 104〉犬塚尭

韓国から来た陶工たち 窯の中では火が舞い踊る 神々の火が焼物めぐって 腕ふり上げて脚踏んで この世に狂えと舞い踊る わが身ゆだねる陶磁器は 肌をゆだねる愛人のようだ (3連18行略)…

〈朝鮮と日本の詩人 103〉吉塚勤治

民族の悲しみ、怒り、怨み込め 牛、豚のぞうもつ、 その心臓、肺臓、肝臓、胃袋、腸など、 さらにえたいの知れぬぞうもつのこまぎれを ニンニクと朝鮮唐カラシにしたし、 熱い鉄炙の上で じりじりと焼いて食う [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 102〉長田弘

ユッケジャンの食べかた 悲しいときは、熱いスープをつくる。 豚肉、カルビ、胃壁、小腸。 牛モツをきれいに洗って、 水をいっぱい入れた大鍋に放りこむ。 ゆっくりくつくつ煮てスープをとる。 肉が柔かくなっ [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 101〉井上俊夫

「従軍慰安婦だったあなたに」 ああ、あなた方の手厳しい告発、あなた方の怨嗟に満ちた声は、純白のチマ・チョゴリに包まれた、老いた肉体の奥深い所から発せられていることは、もはや疑うべくもない。 私たち元・ [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 100〉柾木恭介

ナパーム弾で焼野原 五月の空に戻ってきた 歌声を飾ろうと 花園を訪ねたあなたを 棍棒で追い出し 植民地支配の武器として名高い スミス・ウィルソン式1917年型拳銃のごつい弾を浴びせたのはだれか &nb [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 99〉山田今次

白いチョゴリの少女 ぼくは外套をきたまま肩をすぼめていた。 ちいさな舞台。 少女たちは きちんとちぢまって ならんでいた。 ライトは ぼんやりと まだ位置がきまらない。 白いチョゴリの少女。胸に赤いリ [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 98〉堀川正美

北に帰る友への絶唱 底なしの罪のなかで部落の葉緑素はつめたい涙 夜のよこっぱらはバーナーの火でえぐられっぱなし ブルドーザーとクレーンがのたうちながら 民族の魂をさがしつづけた。   異母兄 [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 97〉吉田欣一

朝鮮の女、毅然たる姿 霜柱の崩れた泥濘の道を 毀れかけた乳母車に ブリキ、鉄屑、壜の破片、紙屑などを満載して 背中で泣き喚く餓鬼をどなりつけ 軒々の塵芥箱を 棒切れでかきまわしてゆく朝鮮の女 人々のさ [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 96〉松本千鶴

心の海の無数のいかり われらのこころの海には 無数の碇が沈んでいる。   大小さまざまのたたかいの歴史よ。   波しずかなる日 それらひとつびとつの歴史をしらべよ。 いかにひとり言 [...]…

〈朝鮮と日本の詩人 95〉森田進

抗日パルチザンの歌響く 燃える気魄の言葉が降り注ぐ 日本民族の犯してきた長く暗い夜と 今宵とはきっぱりと違うのだ 低く鈍い海の唸りが アリラン哀歌が聞こえる 抗日パルチザンの歌が響く 慶尚北道出身の君 [...]…