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〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 72〉蘇我氏のルーツは百済人/複姓について(下)

前回につづいて、わが国の主な複姓を取り上げる。 まず司空(サゴン)氏。本貫は孝霊(ヒョリョン)・居平(羅州)の2つである。 史書には先に司空澄の名が見えるが、孝霊司空氏の始祖は司空圖(ト)で、その後孫…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 69〉42の本貫持つ元氏、武人多い邊氏/種類と由来(56)

元氏の歴史は古い。新羅には元文と元弘が、高麗には元器と元師、元貞公の名が見え、有名な元宗は、過酷な収奪に抗して大規模な農民暴動をくり広げている。 さて元氏は著姓の中程に位置し、42の本貫を持つ。基本的…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 68〉学問に長けた人物多い石氏/種類と由来(55)

石氏は稀姓の後半に位置し、73の本貫を持つ。 主な本貫と始祖は、花園(慶尚道)・石汝明、忠州・石冑(ソク・チュ)で、ともに高麗の文臣。ほかに広州・楊州の本貫が知られている。 石氏の歴史は古く「三国史記…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 67〉高麗初期に門閥形成の禹氏/種類と由来(54)

禹氏は著姓の後半にあって、35の本貫を持つ。 主な本貫と始祖は、丹陽・禹玄、栄川・禹傳(ウ・ジョン)、剛州・禹允成、木川・禹仲祥で、みな高麗の中央・地方の官吏と伝えられる。 禹氏は高麗初期に門閥を形成…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 66〉廉氏が権力中枢に上がれなかったのは?/種類と由来(53)

朱氏は稀姓の上位にあって、本貫は93を数える。 主な本貫と始祖は、陵城・朱餘慶、羅州・朱仲紹、押海・朱玄進、熊川・朱大翊、新安・朱潜、全州・朱仁で、やはり高麗の官吏が多い。 朱氏の登場は三国時代で、5…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 65〉李将軍の下で戦った魯春根/種類と由来(52)

辛氏は高麗中期に、1つの門閥を形成したと見られ、時を経て51の本貫を擁し、著姓の中程に位置するようになった。 代表的な本貫と始祖は、霊山(慶尚道)・辛鏡、寧越・辛君才、高霊・辛靖で、霊山辛氏からは辛憙…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 64〉高麗初期に門閥形成の玄氏/種類と由来(51)

玄氏一族は千有余年の歴史を持つ。 史書によると、新羅末の景明王2(918)年、玄昇という貴族が見え、高麗建国時には、玄律という兵部朗中(正5品)がいたとある。 したがって玄氏は、一族が繁栄して稀姓の最…