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〈ものがたりの中の女性たち60〉「合格するまでお別れです」―一朶紅

あらすじ  朝鮮王朝時代、沈喜(シムフィ)壽(ス)という若い遊び人は職にも就かず、街の不良と放蕩三昧。美しい顔立ちと、八歳で漢文が読めたことで、人は彼を神童と呼ぶ。彼が15歳のとき、不良たちと宰相家の…

〈ものがたりの中の女性たち 57〉「私のお腹を刃物で引き裂いてみればいいわ!」―金仁香

あらすじ   平安道に住む安州地方長官金石(キムソク)谷(コク)の妻は、病でこの世を去る。今わの際、残される三人の子どもたちに、継母を尊敬し、言うことをよく聞き、かわいがられるようにと言い残…

〈ものがたりの中の女性たち 56〉「彼との再会は私の決心なのです」―少女某

あらすじ 高麗時代、何(ハ)生という若者が平原(ピョンウォン)にいた。代々家勢に勢いがなく、両親も夭逝する。だが、風貌、能力共に優れ、村中で彼の右に出る者はなく、村長が彼を太學(テハク)に推薦し科挙を…

〈ものがたりの中の女性たち 55〉私にも出来る、障害を越える/老處女某氏

あらすじ 「老處女歌2」 昔ある所に、身体に多くの障害を持つ両班の娘がいた。四十歳になろうというのに婚期を逸し、日々ため息をつく。色が黒く、片目は見えず、さらに難聴があり、左手と左足に障害がある。昼夜…

〈ものがたりの中の女性たち 54〉「これが今の流行です」/李滉

あらすじ 李滉(リファン)が二十七歳の年、先妻と死別し三年、甲子士禍に巻き込まれ禮安に流された權礩(クォンジル)が彼を呼ぶ。權礩には、士禍のときに一族が死刑か流罪になり、その悲惨な状況を目の当たりにし…

〈ものがたりの中の女性たち 53〉「私が見て私が決めます」/鄭起龍将軍の妻權氏

あらすじ 鄭起龍は尚州の出身であるが、晋州の兵営では官の奴婢である。度々、叫ぶように寝言を言うので兵士に叱られたが、それは大の男として戦場で役に立ちたい余り心が逸るのだと訴えると、感心した兵士が奴婢の…

〈ものがたりの中の女性たち 52〉理想の婿と嫁/申?の亡き息子の夫人

あらすじ 判書申銋(シンイム)は人を見る目がある。彼の亡き息子の嫁が、娘の婿を探してほしいと言う。嫁の言う条件に申銋は、そんな好条件の婿は探してもすぐには見つからないと笑う。ある日、遊んでいる子どもた…