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〈朝鮮史から民族を考える 30〉在日同胞と民族(下)

6.15と10.4の道こそ 「分断体制」論 白楽晴の「分断体制」論が注目されている。彼は80年代末に朝鮮半島統一論としての「分断体制」の概念を提起し、その後それをさらに深め、その成果は分断体制論3部作…

〈朝鮮史から民族を考える 27〉歴史教科書問題(上)

略奪戦争と冷戦政策の連続性 国家にとっての歴史教育の役割 なぜ、歴史教科書の記述内容が国家間での激しい政治的対立の焦点になるのか? その根本的な理由はといえばほかでもない、私たちがそのなかで生きている…

〈朝鮮史から民族を考える 26〉文化財返還問題(下)

民族固有の文化的アイデンティティ 略奪文化財返還問題の視点 周知のように国際社会において、文化財現保有国(旧宗主国)と返還請求国(被植民地国)間では長年激しい論争がたたかわれてきた。文化財を「人類共通…

〈朝鮮史から民族を考える 25〉文化財返還問題(上)

植民地支配による不法略奪 朝鮮総督府の古蹟調査事業 日本に散在する朝鮮文化財については、「韓国文化財管理局・文化財研究所」や「韓国国際交流財団」の調査、李弘稙・李亀烈・黄寿永・南永昌などの調査がある。…

〈朝鮮史から民族を考える 24〉戦時下日帝の朝鮮農村収奪政策(下)

民族的矛盾深め、日帝の滅亡促す 農村労働力構成の変化 戦時下における日帝の朝鮮農業政策は、農村労働力の質量的低下をもたらし、農業生産力を急激に減退させることにより、朝鮮農村の貧窮を極限に至らしめた。 …

〈朝鮮史から民族を考える 23〉戦時下日帝の朝鮮農村収奪政策(上)

農産物の生産力拡充と鉱工業への提供 アジア太平洋戦争時の朝鮮における労働力徴発については多くの研究があるが、徴発の源泉である当時の農村の状況と労働力徴発との関係についての研究は十分に進んでいない。当時…

〈朝鮮史から民族を考える 22〉植民地期の朝鮮人史学者たち(下)

学問の現実認識・参与の大切さ 震檀学会と朝鮮学運動 震檀学会は歴史学・民俗学・言語学・国文学など広い研究分野を対象にした朝鮮人の学術団体である。李丙燾を中心とする「実証史学」系の人々が主流を占め、「民…