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〈遺骨は叫ぶ 28〉山形・永松鉱山

騙して連行、強制貯金の名で未払い 山菜採りで空腹しのいだ労働者たち 山形県の大蔵村から寒河江市に通じ国道458号は、いまでも冬期間の約7カ月間は交通が閉鎖になる。丈余の雪に覆われるからだ。海抜が870…

〈遺骨は叫ぶ 25〉青森・大湊海軍警備府

手作業でドック建設、20余人が死亡/帰国時「浮島丸」に乗船、犠牲者多数 本州の最北端、青森県下北半島は、マサカリの形に似ているので、マサカリ半島とも呼ばれている。また、下北半島には毎年のように冷たい霧…

〈遺骨は叫ぶ 24〉山口県・東見初炭鉱

理不尽な暴行に決起、危険な作業に実働12時間、特高が監視 山口県宇部市にある宇部興産の傘下にあった沖ノ山炭鉱と東見初炭鉱(1944年に沖ノ山炭鉱に合併)は、早くから開発された炭鉱だった。いまからおよそ…

〈遺骨は叫ぶ 23〉北海道釧路・雄別炭鉱

特高警察が監視、骨折すると治療せず切断/待遇改善求めて集団的抵抗 北海道釧路市街から約40キロ離れた阿寒川支流の舌辛川(現在は釧路市に編入されたが以前は阿寒町)の上流に、豊かな産炭地があることは早くか…

〈遺骨は叫ぶ 22〉愛媛・住友鉱業別子鉱業所

転落や転倒、発破で1年余に51人が死亡/「半島人」と蔑み、空腹で自殺者も アジア太平洋戦争の時は、井華鉱業(住友鉱業)別子鉱業所(愛媛県新居郡角野町立山川・現新居浜市)は、日本でも最大規模の銅生産を誇…

〈遺骨は叫ぶ 21〉長生炭坑

炭坑事故最大の死者、今も海底に放置/日本人に1万円の弔慰金、朝鮮人は5円 長生炭鉱跡(山口県宇部市西岐波)に行ったのは晩秋だった。周防灘に面した長生海岸は暖かく、砂地にハマエンドウが紫の花を咲かせてい…

〈遺骨は叫ぶ 20〉北海道・計根別飛行場

「滑走路の下に、朝鮮人の死体埋めた」 根室海峡を隔てて国後島が見える、北海道の北の果てとも言える野付郡別海町の牧場の中に、コンクリートで造られた掩体壕(飛行機を隠す所)がある。その上に上がると、緑の牧…