朝鮮植民地支配100年に際し今夏発表された菅首相の談話について、日本の主要紙は軒並みこれを「評価」する社説を載せ、南の李明博大統領も「歓迎」の意を示した。「朝鮮王室儀軌」など略奪文化財を「お渡し」する [...]…
大正期後半からの社会運動の隆盛とプロレタリア文学の台頭のなか、「ぼんやりとした不安」という言葉を残し自死した芥川の文学は、激動する現実に対する知性の「敗北」として長らく評価されてきた。しかし近年の研究 [...]…
日本で生まれ育った者ならば誰でも知っているであろう桃太郎物語。最も有名なこの「昔話」、今日定着しているストーリーとして成立し普及されたのは、そう遠い昔ではなく、実は近代以降のことである。物語成立事情を [...]…
有島武郎(1878~1923)に出会ったのは、高校1年生の頃、教科書に収録されていた「小さき者へ」(1918)だった。病で母親を亡くした3人の幼い子どもたちに向けて書かれた作品である。厳粛な文体が、高 [...]…
「韓国併合条約」の翌1911年、高浜虚子(俳人、小説家 1874~1959)は二度にわたり朝鮮に遊んだ見聞をもとに長編小説「朝鮮」(「大阪毎日新聞」「東京日日新聞」の両紙に連載)を書いた。俳人として、 [...]…
「己みたような腰弁は殺されちゃ厭だが、伊藤さんみたような人は、哈爾賓へ行って殺される方がいいんだよ」「伊藤さんは殺されたから、歴史的に偉い人になれるのさ」-夏目漱石の小説「門」の宗助は、伊藤博文殺害の [...]…
「どうして、まあ殺されたんでしょう」-文豪・夏目漱石(1867~1916)の小説「門」(1910年「韓国併合条約」締結直前の時期に連載)の一幕、主人公宗助の妻お米の台詞である。伊藤博文射殺の報に驚いた [...]…
時代閉塞の現状を奈何にせむ秋に入りてことに斯く思ふかな 地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く 石川啄木(1886~1912、歌人、詩人、小説家、評論家)は、1910年「韓国併合条約」締結直 [...]…