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〈朝鮮民族の美 18〉粉青沙器 象嵌魚文梅瓶(15世紀)

美しさを誇った高麗青磁も高麗国家の衰退と共に、その輝きを失い、次の時代に生産されるのは粉青沙器(歳短紫奄)と呼ばれる個性的で独特な味を持つ陶磁。

〈朝鮮民族の美 15〉青磁鉄絵 鳳凰牡丹文瓶(13~14世紀)

高麗も末期になると、政権の弱体化のためか高麗青磁を作る製作上の規制が弱くなり、陶工たちは、これまでの統制を破って、粗雑でありながら自由で個性的な作品を作り出すようになった。

〈朝鮮民族の美 14〉青磁象嵌辰砂 雲鶴文合子(13世紀)

きれいな小物入れである。貴族の女性が装身具や指輪などを入れたのであろう。また、この合子自体が、女性の居間を飾る一つの宝石の役割を果たした。

〈朝鮮民族の美 13〉青磁象嵌 蒲柳水禽文鉢(13世紀)

高麗時代には、これまで見てきたような壺や瓶、水注のほかに、食物を入れる鉢や盞(綬接)、油壺、合子(蓋のある小容器)などが大量に作られた。

〈朝鮮民族の美 12〉青磁象嵌 葡萄唐子文 瓢形水注(12~13世紀)

美しく優美な「ひさご形」の水差し(水指・爽穿切)である。胴体の全面に葡萄の蔓が張り巡らされ、大きな葡萄の房がなっており、葉は小さく描かれている。面白いのは、所々に少年(唐子)が蔓の上で遊んでいて、大小…

〈朝鮮民族の美 11〉青磁象嵌 雲鶴丸文瓶(13世紀)

中国の青磁が均衝のとれた典雅な美しさを誇るとすれば、高麗の特色として誇ることができるのは、釉色の美しさと、細工の精妙さとともに、中国の陶磁器に見られない「象嵌青磁」の発明と完成である。 それでは象嵌青…

〈朝鮮民族の美 10〉蓮唐草文浄瓶(12世紀)

10世紀に、中国越州窯の秘色青磁にならって作り始められた高麗青磁は、12世紀に入って、前回紹介した「瓜形瓶」のような、中国越州窯の秘色青磁の美しさを凌駕する翡翠(カワセミ)の羽の青みにたとえた「翡色青…