扁瓶とは、ロクロによって丸い壺(瓶)を作り、その胎土が乾く前に、左右から力を加え扁平な二つの面を作った壺のことである。これの全面に白土、あるいは地方によって黄白土の釉をかけて乾くのを待つ。…
高麗末期、王朝は官窯であった全羅道康津の磁器所を支えきれず、1370年代には解体してしまう。陶工たちは生活の道を求めて全国に散って、習い覚えた高麗青磁を作ってきた手法によって、陶磁器製作のための良質の [...]…
美しさを誇った高麗青磁も高麗国家の衰退と共に、その輝きを失い、次の時代に生産されるのは粉青沙器(歳短紫奄)と呼ばれる個性的で独特な味を持つ陶磁。…
可愛らしい童女の姿に作った水滴である。蓮の蕾形の髷が蓋となっていて、そこから水を入れ、少女の抱えている瓶が注ぎ口となっている。全体が良く均衡の取れた姿であり、特に瞳に淡く鉄彩が入っていたり、小さな口や [...]…
高麗も末期になると、政権の弱体化のためか高麗青磁を作る製作上の規制が弱くなり、陶工たちは、これまでの統制を破って、粗雑でありながら自由で個性的な作品を作り出すようになった。…
きれいな小物入れである。貴族の女性が装身具や指輪などを入れたのであろう。また、この合子自体が、女性の居間を飾る一つの宝石の役割を果たした。…
美しく優美な「ひさご形」の水差し(水指・爽穿切)である。胴体の全面に葡萄の蔓が張り巡らされ、大きな葡萄の房がなっており、葉は小さく描かれている。面白いのは、所々に少年(唐子)が蔓の上で遊んでいて、大小 [...]…
中国の青磁が均衝のとれた典雅な美しさを誇るとすれば、高麗の特色として誇ることができるのは、釉色の美しさと、細工の精妙さとともに、中国の陶磁器に見られない「象嵌青磁」の発明と完成である。 それでは象嵌青 [...]…