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〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 13〉二人の大臣が争った奴婢/金哲非

「権力者の醜い独占欲」 「争妾」 もし今、政治家が、他家の家政婦を愛人にしようと取り合い、そのあげく、国会で証言しなければならないようなことが起こったとすれば大問題だろう。今日の長官に相当するが、業務…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 10〉片思いに命をかけた/朴德中

恋愛禁止、人間性を抑圧 恋をした女官は即死刑 「女官が外の者と姦淫すれば男女共直ちに斬首とする。妊娠している者は出産を待って刑を執行する。出産後100日の猶予の後に刑を執行する前例には倣わない」 (宮…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 9〉王を子ども扱いした/張綠水

「暴君」と「稀代の悪女」と 奴婢から後宮に 朝鮮王朝第十代王燕山君(1476~1506、在位1494~1506)の愛妾であった張綠水は、奴婢の生まれでありながら宮女として入内、一年余りで内命婦従三品で…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 8〉今も愛される女性詩人/李梅窓

悲恋を詩に昇華させて 村人が詩碑建立 李梅窓は許蘭雪軒、黄真伊と並ぶ朝鮮王朝時代の女性詩人である。彼女が没した1610年から45年後、全羅北道扶安にある彼女の墓の前に詩碑が建てられた。友でも肉親でもな…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 7〉天主教の母/姜完淑

新しい世界観に命捧げて 天主教の母 現代南朝鮮のカトリック信者たちは、尊敬の念を込めて姜完淑を天主教(カトリック)の母と呼ぶ。朝鮮の天主教史上初の女性会長姜完淑(洗礼名コロンバ)は、当時禁止され、弾圧…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 6〉自ら「女君主」と称する/貞純王后金氏

改革に逆行 政敵を迫害 15歳で老王に嫁ぐ 貞純王后は、朝鮮王朝21代王英祖(1694~1776)の二人目の正妃である。英祖66歳、貞純王后15歳という朝鮮開国以来一番の歳の差カップルであった。 17…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 5〉儒教的倫理観に挑む/金浩然齋

「価値の中心 夫ではない」 「自警編」に託した自尊心 朝鮮朝後期、実家、婚家共に名門であった浩然齋(号)金氏は、自由奔放で繊細な感受性と高い文学的素養を併せ持った詩人であり、先駆的知識人であった。漢詩…