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〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 49〉官妓杜香―生涯の恋

大学者李退渓の後を追う 毎年行われる「杜香祭」 1987年から忠清道の丹陽郡では、26歳という若さで自ら命を絶った「杜香」(トゥヒャン=16世紀)という官妓の墓所で彼女の魂を慰めるため祭祀を行っている…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 46〉壬辰倭亂の義妓-桂月香(?~1592)

肖像画が京都で発見 前代未聞、妓生の肖像画を祭る 妓生の肖像画が存在し、その妓名と肖像画の由来が明らかにされ、ましてや1815年当時には藏香閣という祠に祭られ、年に一度祭祀が行われていたというから驚き…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 45〉服を脱ぎ潔白を示す-南陽洪氏(17世紀)

「貞節」絶対視する不条理 嫁してすぐに夫が病死 洪氏(17世紀)の死に際して、当時の学者李栽(リ・ジェ 1657~1729)は自身の文集「密菴集」(ミラムチプ)に、彼女が「烈婦」に叙せられたいきさつを…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 44〉父の口癖は「家督を継がせたかった」 / 淑人慶州金氏

実家と嫁ぎ先から最大の賛辞 女性に対する抑圧が社会的に強化されていった17世紀の朝鮮王朝時代、「家督を継がせたい」と父に言わしめた女性はそう多くはいないだろう。 淑人(正三品堂下官と従三品文武官の妻に…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 43〉同知中樞府事を告発した奴婢-景伊

当代きっての権力者を横領で訴える 妓生から奴婢に 景伊(キョンイ)は元々、南怡(ナム・イ、1441~1468)の妾妓であり、妓名は卓文児(タク・ムナ)、舞踊の名手でとても美しかったという。 彼女を愛し…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 42〉王が政治的ライバル、政治に熱心だった姫君-和緩翁主

父王の溺愛 和緩翁主(ファワンオンジュ=1737~1808)は朝鮮王朝第21代王英祖の娘であり、米櫃に閉じ込められ餓死した思悼(サド)世子の実妹であり、22代王正祖の叔母でもある。

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 41〉光海君をめぐる宮女たち-韓保香と「貴妃」(17世紀)

たとえ廃位になろうとも 忠誠心の行方 王族と運命を共にした宮女たちは、最後まで忠誠を尽くした者とそうでない者がいる。光海君の宮女というと金介屎(キム・ゲシ、連載2010.9)が特に有名だが、他にも光海…