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〈本の紹介〉明治日本の錦絵は韓国の歴史をどう歪めたか/尹素英著・朴美京訳

侵略イデオロギーの浸透 近年、日本の歴史教科書から「強制連行」、「慰安婦」の言葉が削除されるなど、教育現場からの体系的な歴史修正の動きは加速化する一方だ。また現政権下では、ナショナリズム強化の傾向は如…

〈本の紹介〉日本人「慰安婦」/「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター編

黙殺された被害の実態照らす 90年代に入り、元日本軍「慰安婦」の金学順さん(南朝鮮)が名乗り出たことを契機に、アジア各国の被害女性たちは自身の過去を語り出すようになる。しかし、その中でも日本人被害者た…

〈本の紹介〉大城盛俊著/「私の沖縄戦と戦後」

軍隊は住民に銃を向けた 日本の首相が人道支援を引っ提げて中東の国々を歴訪した。だが、スマイルを浮かべ援助を云々する首相の影に日本の軍需産業を牛耳る長が見え隠れしていた。きな臭い火薬のにおいが鼻につく日…

〈本の紹介〉日本の中の朝鮮をゆく/九州、奈良、飛鳥編 兪弘濬著

随所に光る美術史家の慧眼 朝鮮半島と日本の間の文化交流を考える歴史紀行2冊。韓国でベストセラーになった兪弘濬「私の文化遺産踏査記」シリーズの中の日本編で、九州編「日本の中の朝鮮をゆくーー光は朝鮮半島か…

〈本の紹介〉NOヘイト!出版の製造者責任を考える/ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会編

“「最悪な未来」へ歯止めを” 「嫌韓嫌中本」などの排外主義を煽るヘイト本や、侵略の歴史を省みない「日本万歳本」が書店に溢れ、電車の中吊り広告は偏狭なナショナリズムを煽る週刊誌の見出しで埋め尽くされてし…

〈本の紹介〉共同研究「近代世界システムと新自由主義グローバリズム」三宅芳夫・菊池恵介編

資本主義の行きづまりを多様に活写  タイトルを目にしてとっさに思い浮かぶ人名があるだろう。「近代世界システム」といえば、言わずもがなのイマニュエル・ウォーラーステイン、そして「新自由主義」と聞けば、あ…

〈本の紹介〉辺見庸×佐高信著『絶望という抵抗』

“歴史の節目に何を表現するのか” 「対談中、幾たびか脳裡をよぎったのは『もう確実なことはなにもなくなった』という言葉だった…」 歴史修正主義が台頭し、軍国主義への動きが加速する中で、権力に迎合したマス…