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〈朝鮮仏教と私たち 42〉朝鮮・文定大妃と普雨

仏教中興のために尽力 明宗(1545~67)が12歳で即位し、文定大妃(中宗妃)の垂簾聴政が始まると、仏教の状況は大きく変わった。文定大妃は、中宗の仏教排斥の中でも信心を捨てずに僧侶の権利を守ろうとし…

〈朝鮮仏教と私たち 39〉朝鮮・山僧時代の仏教

抑仏斥僧の法難の時代 高麗時代に全盛を誇った仏教が朝鮮時代にきてその様相が一変した。高麗末に仏教を排斥しようとした儒者たちは朝鮮王朝が建国されると本格的に仏教を攻撃し政策的に抑え込もうとした。そして抑…

〈朝鮮仏教と私たち 38〉高麗・僧科と僧職制度

僧侶の選抜登用も国家が関与 高麗時代に官吏登用の制度として科挙制度が実施されたが僧侶の科挙である僧科(スンクァ)も高麗時代から始まった。中央集権制封建国家建設を目指した光宗(クァンジョン)(4代王)は…

〈朝鮮仏教と私たち 34〉高麗・八萬大蔵経(上)

6568巻、総枚数8万1,258枚現存 高麗時代に刊行された仏教三蔵の聖典を総称して高(コ)麗(リョ)大(テ)蔵(ジャン)経(ギョン)という。蔵(チャン)とは一切の仏教文書や教義を蔵するという意味で仏…

〈朝鮮仏教と私たち 35〉高麗・八萬大蔵経(下)

外敵と戦いながら16年で完成 仏教遺産の至宝である「高麗八萬大蔵経」は朝鮮民族が誇る偉大な文化遺産である。 先祖たちはモンゴルの侵入という国難に立ち向かい、外敵との戦いを続けながら16年の歳月を費やし…

〈朝鮮仏教と私たち 33〉高麗・一然(下)

一然和尚(1206-1289)が生涯をかけて完成させた「三国遺事」は、国土をモンゴルに踏みにじられた戦乱の中で自国の文化に対する限りない愛情と伝統意識をもって高麗社会の民族的覚醒を呼び起こすために仏教…

〈朝鮮仏教と私たち 32〉高麗・一然(上)

「三国遺事」を著した歴史家 一然禅師(1206-1289)は高麗中期、元の侵入による国難の時代に生きた禅僧である。「三国遺事」5巻を仏教者の目で執筆した歴史家として名高い。一然和尚は、九山禅門・迦智山…