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〈人・サラム・HUMAN〉ラガーマン/金剛亨さん(60)

恩師との約束を胸に

第10回在日コリアンラグビーフェスティバル(8月31日、朝大)の試合に出場した最高齢ラガーマン。大会1カ月前に膵臓を悪くして入院することになったが、「絶対に試合に出てみせる」と手術を決意。その思いが叶い、第一回大会からの「皆勤賞」を手にした。

金剛亨さん

九州朝高、朝大とラグビーを続け、大学時代は「在日ラグビーの父」である故・全源治さんの指導を受けた。大学卒業後は地元・福岡へ。同胞企業で働くかたわら、母校のラグビー部で6年間コーチを務めた。そこで全源治さんの「偉大さ」を知ったという。

「当時の九州朝高は九州ラグビーフットボール協会に所属していなかったし、全国大会への門戸も開けていなかった。だけど全源治先生の知り合いの方々が色々と助けをくれ、試合も組んでくれた」。そうして強くなっていた同部は85年、県内随一の強豪校に春、秋と2度勝利。「あの時がコーチ時代の一番の思い出だよ」(金さん)。

九州闘球団で20年以上プレーし、その後引っ越した兵庫でも闘球団に所属した。現在住む愛知では、名古屋市主催のラグビースクールで指導員を務めるかたわら、60歳以上のシニアチームに所属している。

金さんにとってラグビーは「人生の活力」。「在日ラグビー界を守っていく」という全源治さんとの約束を果たすため、今後も前述のフェスティバルに参加したいと笑う。目標は90歳までピッチに立つことだ。

(徳)