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原点から未来へ/第10回在日コリアンラグビーフェスティバル、朝大に600人が集結

フェスティバルには約600人が参加した

第10回在日コリアンラグビーフェスティバルが8月31日に行われた。記念すべき10回大会のテーマは「原点から未来へ」。在日同胞ラグビーの原点に立ち返るべく、「在日ラグビーの父」である故・全源治さんが情熱を注ぎ、その教えのもとで多くの同胞ラガーマンたちが巣立っていった朝鮮大学校が会場となった。フェスティバルには在日本朝鮮人ラグビー協会の権昌秀会長、朝大ラグビー部OB会(源治会)の安龍濬会長、申ハンソル実行委員長(東京朝高ラグビー部後援会幹事長)、各地の朝・日ラグビー愛好家、同胞ら約600人が集結した。

いつか世界の舞台に

ALLOUT INTERNATIONAL(紺)対在日レジェンドチーム

開会式であいさつに立った申ハンソル実行委員長は、日本で開催されるラグビーW杯(9月20日~11月2日)を目前に控えているとし、「フェスティバルに参加した選手たちがいつの日か代表選手としてW杯の舞台に立ってくれることを願っている」とエールを送った。

フェスティバルでは、東大阪中級、東京朝中、愛知朝中がブレイブルーパス府中ジュニアラグビークラブと試合を行い、東京朝高、大阪朝高、愛知朝高が早稲田実業高校と対戦。社会人が出場したALLOUT INTERNATIONAL対在日レジェンドチーム、東京朝鮮闘球団「高麗クラブ」対大阪朝鮮闘球団「千里馬クラブ」の対戦カードでも熱戦が繰り広げられた。

最終試合は関東大学リーグ2部の朝大が、格上となる明治学院大学(大学対抗戦Bリーグ)に70-5で圧勝し、観客たちを沸かせた。

朝大(白)対明治学院大学

今回のフェスティバルは試合以外の内容も充実していた。

なによりも目を奪われたのはトップリーガーの多さだ。その数は20人以上で、朝高ラグビー部出身の李聖彰(28、東京)、金寛泰(27、大阪、ともに東芝ブレイブルーパス)、金嶺志(25、東京、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)、李智栄(24、大阪、NTTドコモ レッドハリケーンズ)、孫昇己選手(24、大阪、クボタスピアーズ)たちも駆けつけた。

そんな憧れの選手たちからラグビーを教われるとあって、初、中級部を対象にしたラグビークリニックには多くの子どもたちが参加した。中級部生たちの眼差しは真剣そのもの。一方、初級部生たちは選手たちと戯れながら思う存分ラグビーの楽しさに触れた。

朝高生、社会人、トップリーガー、タッチラグビー日本代表ら計8チームがエントリーしたタッチラグビー大会も大いに盛り上がった。予選と決勝トーナメントが行われた結果、日本代表が優勝を手にした。

トップリーガーが指導にあたったラグビークリニック

試合が終わったあとは、お待ちかねの焼肉交流会。研究棟前の広場に移動した参加者たちは七輪を囲みながら親睦を深めた。舞台では各チームが紹介され、代表者たちが発言。今後も力を合わせてラグビー界を盛り上げていく決意が共有された。

申ハンソル実行委員長は大会の準備過程を通じて、「在日ラグビー界を支えてきた先輩たちから次の世代へ、バトンが着実につながれていると実感した」としながら、「ラグビー界を発展させるためにより多くの同胞たちにラグビーの魅力を伝えたい。同時に、ラグビーをツールにして同胞コミュニティー、ウリハッキョに同胞たちを結集させたい」と力をこめた。

来年のフェスティバルは大阪で行われる。実行委員長を務めることになった大阪朝高ラグビー部OB会の金秀男会長(48)は、「ラグビー部の部員数が減っているのは事実だが、OB会や関係者たちが一丸となってバックアップしていくつもりだ」とし、「来年のフェスティバルを機に地域のラグビー熱をいっそう盛り上げたい」と抱負を語った。

この日は、朝大ラグビー部OB会(源治会)と在日本朝鮮人ラグビー協会の総会が行われた。

(李永徳)

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