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〈取材ノート〉充実感が訴える

「蒔かぬ種は生えぬ」。四の五の言わず、とにかく実行することの大切さに気づかされた。5月19日、日曜日。朝青東京・東京青商会合同運動会が行われた。

運動会は初めての試み。隠さずに言うなら、筆者周辺の前評判はあまり芳しくなかった。「せっかくの休日なのに」「朝青と青商会が一緒に運動会をやることに意味があるのか」。そんな言葉が聞かれた。

しかしフタを開けてみると、東京中高体育館は多くの人たちでにぎわった。参加数は、目標人数を優に超える220人。20代の朝青員から40代の青商会会員まで、地域のプライドをかけて転びながらも全速力で走り、カゴに向けて必死に玉を投げ入れた。運動会は大盛況だった。「こうやって若い同胞らが集まって行事をやるとやっぱり盛り上がるし、楽しい」。ある参加者はそう話した。

共同実行委員長の鄭徳洙さんによると、前述の否定的な意見は実行委らの耳にも入っていたという。「初めてだし、心配や不安はあった。でも何もやらないよりは、やったほうが絶対にいい」。行事を通じて朝青と青商会がいっそう連携を深め、地域の活性化と同胞社会の発展に寄与するきっかけにしよう―実行委の思いは揺らぐことはなかった。

実行委らが蒔いた「種」(思い)は当日、参加者の笑顔となって咲き誇った。「多くの人たちが集まって、みんな楽しんでくれた。やってよかった」。行事終了後、鄭さんの顔に浮かんだ充実感が、実行することの大切を訴えているように思えた。

(根)