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〈それぞれの四季〉ウリハッキョのICT化/崔美澪

2019年05月09日 11:15 コラム

いよいよ新年度が始まった。新任の時ウリハッキョに入学した児童たちは、高級部3年生になった。時の流れが早く、自分がその速度についていけているのか、心配になる。

今年度は初級部4年の担任をすることに。4年生といったら、昨年度から国語や図工の科目、今年度から音楽科目が電子教科書化された。電子教科書の機能や情報の多さといったら、触れれば触れるほど本当に驚かされるものばかりだ。

このご時世、スマートフォンやタブレットを持っていることが、あたかも当たり前かのように思われ、こんなアプリがあったら便利だろうなと思っているものが数日後や数時間後には開発され、誰かが望めばどんどん環境が整っていく。

便利な世の中になっているからこそ、「何をするのか」「何をしたいのか」の目的を明確にすることがとても重要になってくる。

電子教科書がまさにそうだろう。

多くの機能を持っている電子教科書をとても便利だと手を打って喜ぶだけでなく、各内容ごとに、児童たちのどのような能力を高めたいのかを明確にすることが現場教員に求められる。電子教科書の機能に教員たちが踊らされるのではなく、児童たちの新たな可能性を見出せる学習道具となるよう、日々精進だ。

(札幌市在住、教員)

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