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〈ものがたりの中の女性たち 22〉「気にせず楽しく過ごしましょう」/淑香

2019年04月19日 14:26 主要ニュース 文化・歴史

あらすじ

宋の時代に金佺(キムジョン)という男がいたが、子がなく祈祷を続け淑香を授かる。淑香が3歳のときに盗賊の乱が起こり、夫妻は娘を捨てて逃げる。淑香は白鹿に乗せられて子のない張宰相宅に身を寄せる。

淑香は宰相に信頼され家事一切を任されるが、沙香(サヒャン)という侍女が嫉妬、盗人の汚名を着せられ追い出される。絶望した淑香は入水自殺を図るが、龍女が助ける。燃える葦原では仙界の火徳眞君に、餓死寸前には天台山の摩姑仙女に救われ酒家を手伝いながら共に住む。

淑香は自分が仙女になり仙界で暮らす夢で見た光景を刺繍し市で売り、刺繍を買った商人が洛陽の名筆李仙(リソン)に詩を添えてほしいと頼み、刺繍を見た仙は驚いて摩姑を訪ねる。

仙界での恋人淑香と再会し婚姻。仙の父李宰相は息子が身分の低い女に誘惑されたと、洛陽の官吏金佺(淑香の父)に命じ淑香を投獄、娘であることを知らず鞭打てと命じるが刑吏の腕が固まり摩姑が彼女を助ける。淑香の死刑の日、彼女の母張氏は娘の夢を見る。罪人の来歴を調べると娘のようである。李仙の叔母がこれを知り、兄の宰相に事の顛末を。

摩姑が死去すると淑香は村の不良に襲われ、逃れた先で自殺を決意し慟哭する。慟哭を聞いた李宰相夫妻が淑香を助け、その美しさと聡明さを知る。仙は科挙に首席合格、仲睦まじく暮らす。仙は皇后のために蓬莱山の仙薬を冒険の末手に入れ、帰国する。その後、淑香と李仙は人間界で幸せに暮らし、仙界へ帰っていく。


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