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〈みんなの健康〉不登校の子どもとの向き合い方(上)/李舜哲

2019年04月30日 13:17 コラム

日本の教育現場に見る「不登校の問題」

小学校で185人に1人、中学校で31人に1人

在日本朝鮮人医学協会東日本本部で、昨年から始まった「朝鮮学校生徒のメンタルケアセミナー」の3回目が、ウリハッキョの先生や学校関係者を集めて4月13日に開かれる。

このセミナーは、これまでの2回もそうだったように、教育の現場で先生たちが直面する、児童・生徒の心理的な問題への対処のヒントを掴み、解決への糸口を探るために開かれてきた。

今回は「不登校の子どもとの向き合い方」。近年、ウリハッキョでも関心を持たれているテーマだ。

日本の学校では

最近のニュースでは子どもを取り巻く問題で、いじめ、自殺、虐待など様々なことを取り上げているが、日本の教育現場では、不登校の問題が年を追うごとに深刻さを増していると感じている。

文部科学省の定義によると「不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくてもできない状況にあること(ただし、病気や経済的理由によるものを除く)をいう」。

実際、私がスクールカウンセラーとして関わっている学校(県立高校1校、定時制高校1校、公立中学校3校、公立小学校3校)でも、不登校の相談が8割に達する日もある。

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