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犠牲者の冥福、共に祈る/福岡・鞍手郡で春季彼岸会供養祭

1945年の朝鮮解放前、旧古川鉱業目尾炭鉱で犠牲になった朝鮮半島出身者や日本人の遺骨(無縁仏)が眠る福岡県鞍手郡小竹町新多の供養塔「松岩菩提」で3月3日、春季彼岸会供養祭が行われた。総聯と民団の代表、地元町民ら約30人が参列した。

福岡・鞍手郡で供養祭が行われた

供養祭は犠牲者の遺族や地元の日本市民、在日同胞団体などでつくる管理組合が「過酷な炭鉱労働で大勢の犠牲者が出たことを忘れず、平和や命の尊さを語り継ぐ場にしよう」「炭鉱遺跡として、また反戦・人権を考える場、在日コリアンと日本人の友好を深める場、国際交流の場として維持発展させよう」という思いで、毎年春の彼岸と9月に行われている。

この日、参列者たちは小雨が降るなか8時半に集合し、約1時間にわたり掃除や草刈りなどを行った。

その後、午前9時45分から供養を行った。参列者全員で黙とうを捧げ、白い菊の花を供えながら手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。

供養祭では小竹町合盟供養塔管理組合の山崎浩組合長が主催者を代表してあいさつした。また、総聯福岡・筑豊支部の李鐘健委員長もあいさつに立ち、これからも継続して朝鮮と日本との国交正常化実現をめざす地域交流・文化交流を広め、人権・平和の発信を続けようと呼びかけた。

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供養塔は旧古川鉱業目尾炭鉱の共同墓地跡にある。1992年、その跡地を購入した業者がゴルフ場開発時に多くの遺骨を発見したにも関わらず開発を強行しようとしたことから、遺族や地元の日本人と在日同胞団体が抗議。有志たちからカンパや募金を集め1994年に納骨式供養塔が建立された。「松岩(まついわ)」と呼ばれたボタ石が墓標代わりに使われたことから、塔は「松岩菩提」と命名された。納められている遺骨の大部分は朝鮮半島から強制的に連れて来られた人々のものとなっている。

【筑豊分局】