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〈3.1から100年・留学同〉東京で示威行進/今も続く抑圧、差別に怒り

2019年03月04日 14:42 主要ニュース

3.1独立運動100周年を記念する示威行進が3月3日、東京・王子駅周辺で行われ、留学同のメンバーをはじめとする同胞、日本市民ら約50人が参加した。デモは留学同による3.1独立運動100周年記念行事の一環として行われ、関東地方の留学同4本部(東京、西東京、埼玉、神奈川)が主催した。

約1時間、雨の中、市街を練り歩いた。

参加者らは100年前の朝鮮人民たちによる独立運動に思いを馳せ、日本政府に対し植民地支配の歴史を直視し、在日朝鮮人に対する不当な差別をやめるよう声を上げながら、約1時間、雨の中、市街を練り歩いた。

デモ行進参加者たちからは「100年前と同じく朝鮮民族の自主権と独立、権利を決して認めまいとしているのが、今の日本社会の状況だ。過去と向き合い、より良い未来を構築していくために当然のことを、私たちはこれからも主張し続ける。朝鮮人の自主権が妨害されている限り、当たり前の権利を手にし、朝鮮半島の平和と繁栄、自主的な統一が実現されるまで、私たちは闘い続ける」などの声が上げられた。

約1時間、市街を練り歩いた。

3.1独立運動に関する研究の一環としてデモに参加した朝大文学歴史学部の白聖蘭さん(19)は、「日本の人々の反応を見ても、政治的な問題についての関心の低さを感じるし、朝鮮への植民地支配に対する清算が成されていないという現実をより一層実感させられた」と感想を述べる一方、「異国の地で朝鮮人として生きていくうえでこの問題を見て見ぬ振りはできない。解決を手繰り寄せるために、当事者の一人として積極的に関わっていきたい」と決意を述べた。

行進に参加した60代の日本人女性は、3.1独立運動100周年に対する朝鮮半島と日本の温度差について疑問を呈しながら「そもそも日本人はこの運動の歴史的な意義について、わからないんだろうなと感じるし、政府は反日感情を煽る材料にしている」と指摘。そのうえで「日本の植民地下にあった朝鮮にとって、3.1独立運動がどのような闘いだったのかをまず知り、なぜいま南北が3.1を重視するのかについて理解を示す必要がある。それは私たち日本人の課題だ」と話した。

留学同東京の鄭和瑛副委員長は「なぜ3.1独立運動から100年、植民地解放から70年以上が経つ今日にも、このようなデモを行わなければいけないのか、改めて考えなおす機会になった。今日にも、朝鮮民族に対する弾圧は続いている。それに対する怒りを自分たち自身が自覚するとともに、日本社会に示す意味でも、デモ行進を行った意義は大きい」と強調した。

デモ行進は多くの警察に囲まれながら行われたが、排外主義を唱える数人の集団が「日本から出ていけ」などと言いながら行進を妨害しようとする場面もあった。

(韓賢珠、金孝俊)

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