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〈人・サラム・HUMAN〉福岡市教祖・組織労働局労働部長/杉山幸人さん

2018年04月27日 14:33 主要ニュース

足元から見つめ交流促進へ

幼少期から暮らす福岡市東区の和白地域には福岡朝鮮初級学校がある。小学生の頃はよく噂を聞いていたので。くらされる(しばかれる)から気をつけろと(笑)」

福岡市教祖・組織労働局労働部長/杉山幸人さん

市教組の青年部にいた04年、同部学習会の打ち合わせを行うために同校の校門を初めてくぐる。交流を持ち始めた当初は驚きの連続。学習会で朝鮮学校が各種学校に区分されていることに「衝撃」を受けた。納涼祭では「アットホームな雰囲気」を「羨ましい」とさえ思った。それ以来、毎年欠かさず納涼祭に参加している。青年部でチヂミの売店を出店し続けたことも「いい思い出」だ。東区の小学校に勤務していた10年には校区探検の一環として児童たちを連れて福岡初級を訪問した。

朝鮮学校に差別の矛先が向けられている現状にやりきれなさを感じる。「差別や偏見の根源は無知にある」との考えを自らに置き換え、無償化裁判の傍聴や勉強会、街頭宣伝に参加。昨年に福岡県日朝友好協会の訪朝団に志願して朝鮮の地を初めて踏んだ。「まずは足元を見つめて真実を伝えていきたい」。「マスコミが全てではない」と息子に説けば、日本学校の教員や同僚たちに朝鮮学校への理解を促す。

先日は「福岡地区朝鮮学校を支援する会」の学校美化活動に。同校の教員や有志らと共に汗を流した後、七輪を囲むひと時が「格別なんですよ」。

(徳)

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