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〈北海道初中高教員日記10〉ウリハッキョで育つ/鄭美奈

中2の生徒たちとともに

今年度は中2を受け持った。クラスは3人。そのうち2人は、中1のとき日本学校から編入してきた。ウリマルを一年間必死に学び、今年度から全教科を共に学んでいる。

そんな中、クラスの一人が「ソルマジ公演」に参加するため祖国を訪問することになった。見送るのは編入生の2人。プレゼントを用意しながら、私の心は不安にかられた。ウリマル運動は今までの水準で続けられるのか、少年団運動に積極的に参加できるのか、何より中央統一試験が目の前に迫る中で、国語だけでなく歴史や社会をこなすことができるのだろうか。いつも編入生をサポートしてくれた生徒の存在がこんなにも大きかったのかと、彼に頼りきりだった自分を責めた。

出発の日。彼が担っていた学習部の役割を女子生徒に、美化委員の役割を男子生徒に臨時的に任せることを伝え、二人で力を合わせ期末試験を乗り切ろうと励ました。彼らの表情は不安そうに見えた。飛行場へと発つ生徒に、女子生徒が近寄りこんな言葉をかけた。

「気をつけて行ってきてね。トンムの分まで頑張るから、クラスの成績は私に任せて!」

私は叩かれたようにハッ!と気づいた。彼らはウリハッキョで学んでまだ日が浅いと、不安感を覚えたのは私自身ではなかったか。彼らはウリハッキョに通い、ウリハッセンに育っていた。

思えば、金剛山歌劇団公演では、これが本当の芸術なんだと目を輝かせ「チョッター!」と歓声を上げ、4.24教育闘争の学習後、これからハッキョを守るのは私達だと決心する姿を4月から度々見てきた。ウリハッキョで「よく見る光景」だが「ウリハッキョでしか見られない光景」でもある。彼らが「ウリハッキョでは当たり前」のことをすると、ウリハッセンに育ったなあと頬が緩む。

ウリハッキョでチョソンサラムとして育ち、ウリハッキョを守っていく大人に育っていく。これからも、彼らをしっかりとチョソンサラムとして育てていかねばと、気を引き締めた。

(中級部2年担任)