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ICBM「火星15」型試射に成功/金正恩委員長が現地で指導

2017年11月30日 13:10 主要ニュース 共和国

“国家核武力の完成”宣言

朝鮮中央通信によると、金正恩委員長の直接的な指導の下、11月29日、大陸間弾道ロケット(ICBM)「火星15」型の試射が成功裏に行われた。28日午後、金正恩委員長が試射に関する朝鮮労働党軍需工業部の報告書に試射断行の命令を記した。

28日、ICBM試射の準備完了の報告を受け、現場に到着した金正恩委員長は、まず9軸自走発射台車を確認。軍需工業部門で発射台のすべての要素を100%国産化、チュチェ化する突破口を開いたことにより、台車を量産できるようになったと満足の意を表した。

続けて、金正恩委員長は発射場に出向き、ICBMの垂直化をはじめとした発射前の工程を指導。指揮監視所にてICBMの試射計画を具体的に了解した後、発射断行の命令を下した。

11月29日、大陸間弾道ロケット(ICBM)「火星15」型の試射が成功裏に行われた

ICBMは、29日午前2時48分に平壌郊外からロフテッド軌道で発射され、53分間飛行し、朝鮮東海の目標水域に着弾した。最高高度は4475kmに達し、950kmの距離を飛んだ。

今回の試射を通じて、武器システムのすべての定数が設計の要求を満足させ、戦闘環境での信頼性が保証された。とくに中間飛行区間の姿勢制御および速度矯正による命中性、推進力ベクトル制御を実現した大出力エンジンと比推力の高いエンジンの動作の正確性が実証され、それに伴う誘導および安定化システム設計の定数の正確さが検証された。

また新たに開発した9軸自走発射台車の軌道および巻き上げ能力と発射系統に対する動作の信頼性を確認。すでに実証された制御および安定化技術、段階分離および始動技術、再突入環境での弾頭部の信頼性を再実証した。

金正恩委員長は試射の成功を見て「今日、ついに国家核武力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業が実現した」と宣布した。

同日、朝鮮政府声明が発表された。政府声明は、「火星15」型は、米本土全域を攻撃できる超大型重量級核弾頭の搭載が可能なICBMであり、7月に試射した「火星14」型よりも戦術的・技術的諸元と技術的特性がはるかに優れた兵器システムで、朝鮮が目標としたロケット兵器システム開発の完結段階に到達した最も威力あるICBMだとした。

また、「『火星15』型試射の大成功は、米国とその追随勢力の悪らつな挑戦と度重なる試練の中でも動揺することなく、朝鮮労働党の並進路線を忠実に支えてきた朝鮮人民が獲得した高価な勝利である」と強調。「朝鮮の戦略武器の開発と発展は全的に、米国の核威嚇政策と核の脅威から国の主権と領土を守り、人民の平和な生活を守るためのものであり、わが国家の利益を侵害しない限り、いかなる国や地域にも脅威にならない」と主張した。

(朝鮮新報)

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