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【寄稿】「同じ人間が暮らす大切な隣国」/植竹恵美香

2017年10月11日 09:00 主要ニュース 共和国

人生初の訪朝が教えてくれたこと

9月4日から11日にかけて、兵庫県、京都府、埼玉県の女性たちからなる「朝鮮女性と交流する2017女性訪朝団」の一員として、人生初の訪朝をしました。急速に発展する隣国のありのままの姿を見て、独自の歩みを続ける朝鮮の様々な思いに触れました。

平壌養老院で最高齢のお年寄りと。写真後列左が筆者(写真はすべて訪朝団提供)

カンパを託され

今回、私たちは平壌市内を中心に玉流児童病院や養老院といった福祉施設や、製糸工場や食品工場といった企業など約20ヵ所を訪問しました。

訪朝団の結成と時を同じくして、朝鮮の深刻な干ばつ被害の状況が国連食糧農業機関(FAO)から発表されました。これを受けて、日本で人道支援ネットワークが急遽立ち上げられ、日本各地から支援カンパが集められました。私たちはこのカンパを託され、直接朝鮮赤十字社へ届けることができました。

対応したキム・ジョンホ災害対策局・局長によると、朝鮮南部では6月末から1ヵ月間雨がまったく降らず、一部では飲料水も不足したそうです。今後、米などの収穫への影響が予想されるほか、干ばつ非常計画の見直しや、予備物資の確保が必要となってくると話していました。

昨今の経済制裁や自然災害の影響もあり、国内事情はかなり厳しいように感じていましたが、工場の無人化や、農業における品種改良技術の向上、PC・スマートフォンの高い普及率、高層マンションの建設ラッシュなど、自らの力で国を発展させていく、朝鮮の「自強力」を随所に感じることができました。

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