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〈それぞれの四季〉「運転手」/金仙喜

私の母は女性同盟西横浜支部の副委員長(非専任)を務めている。そんな母は支部の行事が近づいてくると、決まって数日前から買い出しに出かける。買い出しの内容は主に食材や備品、プレゼントなど。そして、当日の朝、それらを持って支部に向かうのだが、時々その量がものすごく多いときがある。

家から支部まではバスと電車を利用しなければいけないのだが、母一人で多くの荷物を持って支部まで行くとなると、結構、大変。

そんなとき、待ってましたとでも言わんばかりに「運転手」を買って出る父。父は、月曜日から日曜日まで働いているため基本的に休みがないのだが、土日の朝は比較的に時間に余裕があり、早いときは朝6時に家を出ようとする母を支部までしっかりと車で送る。

自称「非専任の専任運転手」として、父なりのやり方で同胞社会に貢献しているんだと、私はその姿を見てふと思う。

家と支部それぞれの状況に応じて、あるときは裏方、またあるときは旗手となり互いに補い合う両親の関係性をみて思うこと。それは、風当たりの厳しい異国の地に生きる「在日」について学び、手を取り合おうとする身近な人々にとって、私はどんな「運転手」になれるのだろうかということ。

今日もまた、そんなことを考えさせられる、そんな夏の日だ。

(神奈川県在住、朝青西横浜支部朝青員)