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〈ものがたりの中の女性たち 1〉狼の餌になろうとも、犬畜生の伴侶にはならない/崔氏の娘

■第一話「李生が塀越しに深窓の令嬢を窺う」(李生窺牆傳)―短編小説集「金鰲新話」より―

常に女性優位、破天荒

崔氏の娘・イメージ

生き生きと積極的な崔氏の娘と、優しく小心な李生の恋愛譚である。途中から幽霊との結婚生活ということで冥婚譚ともいわれる。

作者金時習がこの作品を創作したのは15世紀、朝鮮王朝第六代王端宗の王位を叔父である首陽大君(後の七代王世祖)が奪ったことから世の中に失望し、放浪の旅の末に儒教的には排斥の対象であった仏教に帰依し出家してしまうという彼の反骨精神からだといわれている。そのためか二人の若い恋人たち、とくに崔氏の娘の描かれ方は15世紀という時代からすればやや破天荒である。

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