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〈それぞれの四季〉溢れるサランへの恩返し/崔安淑

同胞。この言葉を聞いて思い浮かぶのは人それぞれだろう。

私が同胞という言葉を聞いて思い浮かべるもの。それはいつも側で支えてくれる温かさだ。

歌舞団としてたくさんの地域を回るが、どこにいっても同胞の温かさは変わることがない。どの地域でも決まって温かく迎え入れ気にかけてくれる。公演を行う私たちがむしろ同胞という存在から力をもらっているのだ。

「お腹は空いてないか」「足りないものはないか」と何度も繰り返し聞いてくれる姿はチョソンサラムならではだなあと思ったり。

初対面だろうと同胞だと知れば「반갑다」と迎え入れるのは同胞社会が一つの大きな家族のようになっている証だと私は思う。たとえ遠くても同胞が困っていたらいち早く駆けつけ、うれしいことがあれば自分のことのように共に喜ぶ。苦楽を共にした仲だからこそ深い絆を結ぶことができるということを同胞社会は私に教えてくれた。

いま、同胞たちが集まる機会が減っていく中、「互いに手を取りオッケチュムを踊る」そんな場をもっと作っていきたい。それが、私が同胞たちからもらった溢れるほどのサランに対する恩返しだと思う。

これからも歌舞団団員として、地域の同胞たちに勇気と希望を与えられるような歌と踊りを届けて行きたい。

 (東京朝鮮歌舞団舞踊手)