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ドキュメンタリー映画「きらめく拍手の音」

生きる喜び語る「ことば」

聴こえない両親の世界を、聴こえる娘がみつめた、南朝鮮のドキュメンタリー映画「きらめく拍手の音」(リギル・ボラ監督)が、10日から東京・ポレポレ東中野で上映中だ。スクリーンの中では表情豊かな手話がにぎやかに交差する。

サッカー選手を目指した父と、教員になりたかった母。2人は教会で恋に落ち、夫婦になり、やがて娘を授かった。幸せそうな家族の風景はどこにでもあるようなものだけれど、この夫婦がちょっと違っているのは耳が聴こえないということ。赤ん坊に2時間おきに授乳しなくてはならないときに、かすかに聴こえる父の聴力だけが赤ちゃんの泣き声を知る糸口なのに「補聴器を耳にテープで貼り付けて眠るんだけど、日中働いて夜も神経を尖らせるのは大変だった。寝ている間に補聴器が外れてしまって、気がついたら娘が窓際で大泣きしてた。あの時は焦ったよ…」と父は笑う。

明るい夫婦。豪快なキムチ漬けのシーンや、チェサ、食卓に並ぶ料理からは故郷の香りが漂ってくるようだ。朝鮮語の響きと、日本語字幕と、手話など異なる「ことば」が交わる映画。

東京・ポレポレ東中野で上映中。17日12:30~と、14:30~の上映後、監督、両親の舞台あいさつ。18日12:30~の上映後、監督、両親、田中清さん(手話通訳士・元NHK手話ニュースキャスター)のトークイベントの予定。(潤)